2018 Fiscal Year Annual Research Report
Cultural Confrontations in Courtrooms: Linguistic Analysis
Project/Area Number |
26285001
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
尾崎 一郎 北海道大学, 大学院法学研究科, 教授 (00233510)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱野 亮 立教大学, 法学部, 教授 (80267385)
宇田川 幸則 名古屋大学, 大学院法学研究科, 教授 (80298835)
高橋 裕 神戸大学, 大学院法学研究科, 教授 (40282587)
池田 公博 京都大学, 大学院法学研究科, 教授 (70302643)
堀田 秀吾 明治大学, 法学部, 教授 (70330008)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 多文化主義 / 法文化 / 司法通訳 / マイノリティ / 法批判 |
Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトにおいて海外の参照地点として継続的に実態調査を行ってきたベルギーにおいて、3年ほど前から法務大臣と高等司法評議会の裁量で実施されてきた陪審裁判の停止(廃止)は違憲であり直ちに再導入をするべきであるとの判断が平成29年12月21日に憲法裁判所により出された。これは、法廷における文化衝突の典型的かつ象徴的な場である陪審裁判、とりわけベルギーの古典的な市民裁判としての性格を残す陪審裁判、の正統性や効率性をめぐって激しい議論が同国において続いていることを意味しており、その1つの背景に、同国における移民の増加による法廷における文化衝突・言語通訳の困難さといった本プロジェクトが注目する現象があることは間違いない。そこで、研究期間を延長して、海外研究協力者であるDimitri Vanoverbeke教授の協力の下に、その実態を調査すべく準備を平成29年度中から行ってきた。しかし同国の重罪院ならびに高等司法評議会は、停止と(違憲判決を承けての)再開という大きな振幅の中で混乱が続いており、ヒアリングのアポイントメントをなかなか確保することができなかった。ようやく平成31年3月にヒアリングができる目途がたったため研究代表者(尾崎)が現地調査を行うための出張手続を行ったが、訪問調査直前に研究代表者(尾崎)の家族の急病という事態に見舞われ、やむを得ず中止せざるを得なかった。時期的に他の分担者が渡航することもできなかったため、旅費等を返納した。Vanoverbeke教授とは今後も継続的に連絡をとりながら、ベルギーの司法制度改革の推移を観察し続ける予定である。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(15 results)