2014 Fiscal Year Annual Research Report
一票の格差に関する包括的研究 : 世界の現状・原因・帰結
Project/Area Number |
26285032
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
粕谷 祐子 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (50383972)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 淳一郎 横浜市立大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (30244502)
松田 憲忠 青山学院大学, 法学部, 准教授 (30405550)
福元 健太郎 学習院大学, 法学部, 教授 (50272414)
白鳥 浩 法政大学, 公共政策研究科, 教授 (70285477)
鎌原 勇太 横浜国立大学, 都市イノベーション研究院, 講師 (70710268)
鷲田 任邦 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 助手 (50744893)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 選挙制度 / 一票の格差 / 国際研究者交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、一票の格差に関し、世界各国ではどの程度の格差があるのかを明らかにしたうえで、格差はどのような要因でおこるのか、また、どのような帰結をもたらすのかを明らかにすることである。 3年計画第1年の平成26年度における主な活動は、研究分担者各自による研究の推進と、平成27年3月における現在までの研究成果の報告会実施であった。各分担者の研究のうち、粕谷と鎌原の進めている一票の格差データベース作成については、平成26年9月にオーストラリア政治学会年次大会において報告し、会場にいた多くの研究者から好評を得た。平成27年3月の報告会は一部一般公開とし、研究分担者および研究協力者から研究の進捗状況を報告していただいた。また、粕谷・鎌原は、Legislative Malapportionment in Asia という論文をBuilding Inclusive Democracy in Asia という編集本に寄稿し、これは2015中に出版の予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の活動は、おおむね申請書の研究計画欄に記入したものに沿っている。鎌原と粕谷が作成しているデータベースは現在110カ国をカバーするに至っている。また、これをもとにした学会報告用論文を作成し、オーストラリア政治学会年次大会において報告した。鷲田、廣井は計画どおりに現地少佐をおこなった。また、平成27年3月には第1会のワークショップを慶應大学三田キャンパスにておこなった。 計画どおりではなかった点は、粕谷のマレーシアにおける現地調査である。これは平成27年の4・5月に実施する予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
2015年4月半ばに、当初予定していた2015年9月サンフランシスコにおけるアメリカ政治学会年次大会(APSA)でのワークショップ開催が困難であることが判明した(当初、APSAのショートコースとして応募する予定であったが、ショートコースの要件が変更になり、当該研究が実施したい内容とそぐわなくなったため、また共同で費用を賄おうと計画していた国際交流基金からの助成応募が不可となったため)。このため、第2年度は(アメリカではなく)国内で研究会を開催をし、各研究分担者の研究を進めることとしたい。
|
Causes of Carryover |
約9万円の次年度使用額が生じた理由は、粕谷が計画していたマレーシアでの現地調査が(多忙のため)実施できなかったことが大きい。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
粕谷は平成27年4・5月にかけて2週間のマレーシア・タイでの現地調査を予定しており、未使用分はこの出張旅費にあてる計画である。
|
Research Products
(5 results)