2015 Fiscal Year Annual Research Report
環境・交通・都市財政を考慮した土地利用政策および関連政策の最適設計
Project/Area Number |
26285051
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
河野 達仁 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (00344713)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平松 燈 熊本学園大学, 経済学部, 准教授 (30725255)
中島 賢太郎 東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (60507698)
SHIN KONGJOO 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 研究員 (30757232)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 土地利用 |
Outline of Annual Research Achievements |
Kono et. al(2012)のモデルに環境外部性や燃料消費モデルを追加して,土地利用政策の最適化を馬奈木と大学院生と河野で行った.土地利用政策が環境やエネルギー消費に与える定量分析を行っている.排出原単位(ガソリン・電力・ガス関連)や都市別家屋形態別冷暖房消費やエネルギー効率(外岡他(2010)と外岡氏から直接入手)といった詳細データに基づいた都市環境モデルとなっている. 項目2)の分析:理論的解析 開放都市と閉鎖都市における土地利用政策を研究したKono・Joshi (2012)のモデルにコードンプライシング政策を追加して,土地利用政策とコードンプライシング政策と道路整備の最適化を分析した.それにより,最適土地利用政策および最適コードンプライシング(料金水準とコードンラインの位置)ならびに道路整備の地点別最適密度を示している.論文はすでにScandinavian Journal of Economicsに受理されている. 項目3)の分析:数値解析 Pines・Kono (2012)のモデルを地方公共団体の財源(e.g.公共施設整備費)調達のために地価税収入をその財源に合わせる必要がある状況(財政制約)に拡張して,都市に混雑がある状況での地点別地価税を求める分析をおこなっている.課税による厚生損失をできる限り小さくするようにするラムゼイ問題と混雑などの外部性を同時に考慮する問題であり,最適制御理論を用いて解いている.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りすすんでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
論文執筆について速度を速めて完成させたい.
|
Causes of Carryover |
論文投稿において予定していた英文校正タイミングが遅くなったため,残金が生じた.
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文投稿準備を進め,英文校正に適正に利用する.
|
Research Products
(11 results)