2018 Fiscal Year Annual Research Report
International Cooperative Research on the Multiplicity of Money: Division of Labour among Monies and its Comparison in the World History
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26285073
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
黒田 明伸 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70186542)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 貨幣 / 世界史 / 国際共同研究 / 多元性 / 補完性 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者黒田はパリ高等師範学院にて同学院Georges Depeyrot教授の協力を得て2018年5月17-18日に国際ワークショップ “The Variety of Exchange and the Character of Money”を主宰。「交換の多様性が貨幣の多元性をもたらす。なぜなら貨幣は交換手段にほかならないから」という黒田の問題提起に関連し英・蘭・仏・独・伊・露から招かれた7人などの研究者が古今東西の事例をもとに報告をおこない議論した。その議論を踏まえて、黒田は、MITで開催された18回世界経済史学会にて部会‘The Variety of Exchange and the Character of Money’を主宰し国際共同研究の成果を披歴した。黒田は同学会の部会’Critical Moments in the Development of Modern Monetary Systems’にて中国の銭票について報告し、そのほか二つの貨幣史関係の部会にコメンテーターとして参加した。黒田は10月15日プリンストン高等研究所東アジアセミナーに招かれ中国貨幣史の特質を論じる‘Another Monetary Economy: A History of Chinese Currencies’、2019年2月28日同研究所の歴史部門セミナーで貨幣間の補完性を世界史的に論じる‘Bad Money Does Not Drive Out Good Money: Complementarity among Monies in Global History’を報告した。黒田は、大英図書館・英国銀行史料館、国史館(台北)で小額紙幣の地方流通に関する資料を調査した。調査を通して、貨幣の多元性と交換の多様性の関係という論点の世界史的有効性を示す事例を蓄積しつつある。黒田はまた小農経済と貨幣の地域的流通を論じる英語論文、貨幣間の補完性を世界的に論じる英文共著を刊行している。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)