2016 Fiscal Year Annual Research Report
京都ものづくり企業のソーシャルキャピタルとブランド生成の調査分析
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26285093
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
安田 雪 関西大学, 社会学部, 教授 (00267379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生稲 史彦 筑波大学, システム情報系, 准教授 (10377046)
東 正志 京都文教大学, 総合社会学部, 講師 (20436497)
鳥山 正博 立命館大学, 経営管理研究科, 教授 (60574027)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 社会ネットワーク分析 / ものづくり / 京都ブランド / muxviz / 描画解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度のプロジェクトにおいては、京都をはじめ国内外のものづくり企業へ工場見学を行い、企業の経営状況及びブランド構築にかかわる研究・開発について複数社へヒアリング、チーム内研究会の開催及びヒアリングを行った。また、飲料品製造企業本社幹部へ、ブランド構築についての研究報告と提案を行っている。ものづくり社会学という分野をたちあげるために、アメリカ社会学会他に参加し、いくつかの有用な治験を得てきている。
特許の開発にそなえて研究を繰り返しているが、人工知能系の研究分野においてネットワーク解析の発展は著しく、技術的競争力をつけるべく、新しい分析方法である、MuxViz(三次元ネットワーク)の実装研究を行った。これは我が国でも使用者がおらず、わが研究チームの主要な技術として研究競争力をあげたと考えている。現在でも技術的困難な問題をかかえた解析ツールであるが、これによって、ものづくり企業の取引及び知的技術移転のネットワークの描画・解析が進捗したのが今年度の一番の成果だと考えている。
また台湾・シンガポールなど他国への学会に参加し、ネットワーク分析の研究者と方法論の検討・最新の研究動向について議論を行った。さらに、最終年度に行うシンポジウムの計画を試みており、国内外の研究者と交渉を重ねている。SMWSも発起人として5年以上が進み、人工知能学者、統計物理学者、マーケティング研究者、社会学者、社会心理学者とのネットワーク化を重ねた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
進捗状況は順調である。チーム全体の協力体制も整い、新たな協力者連携、設備も増えたため、大変に好調に進捗していると考えている。問題点としては機材が老朽化し、計算機の調子が大変によろしくなく、稼働が不安定なことがあげられる。この点は至急に新しい計算機を購入し、今後対応したいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進については、最終年度であるため、研究成果をふまえて大きなシンポジウムの開催(秋)、を予定している。これについては、現在、参加者をお交渉中であり、詳細は記述できないが、開催は確実である。公的な資金を社会還元するために、きちんとした形で開催をしたい。いくつか特許をとりたい案件があるが、これについては苦戦中であり、共同研究者らと意見交換をかさねる予定である。 なお、ristexへの申請をも視野に入れており、研究領域をひろげるべく、現在の科研チーム全員プラス新メンバーも投入してチーム編成を組みたいと考えている。これは研究領域の拡大には大変に必要なことであると考えている。
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Causes of Carryover |
物品調達の遅れと出張キャンセルにつき次年度にまわしたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
昨年度購入予定であった物品の購入費と北京出張などに使用する。
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