2017 Fiscal Year Annual Research Report
Political Public sphere and Nationalism in age of Digital Media
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26285121
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
伊藤 守 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30232474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水嶋 一憲 大阪産業大学, 経済学部, 教授 (20319578)
毛利 嘉孝 東京藝術大学, 大学院国際芸術創造研究科, 教授 (70304821)
阿部 潔 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90242156)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | コミュニケーション資本主義 / 分人化 / affective network / 公共性の変容 / 情報の価値 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は、これまでの共同研究の成果を公開すべく、6月、9月、12月に研究会を開催して、書籍化するための検討を行った。この目的に沿って、あらたな調査等は実施せず、学会報告、海外の学会での招聘講演、出版に向けた執筆を中心に、研究活動をおこなった。 別途、その成果については記載するが、研究代表者伊藤は単著1冊、編著1冊、海外講演1回、国内学会シンポジウム報告1回、分担研究者毛利嘉孝は編著1冊、論文2本、海外学会報告5本、国内学会報告2本、分担研究者水嶋一憲は論文1本、海外学会報告1回、分担研究者阿部潔は論文3本を公開・発表した。 これらの個々の成果を貫く共同研究による知見は以下のとおりである。第1は、現在のソーシャルメディアのメディア機能が、カスタマイズ、フィルタリング等の機能によって「個人」の「分人化」を進めていること、このことがネットワーク上の情報への過剰依存を帰結し、同調性の傾斜につながっていることを指摘した。第2は、モバイルメディアに適合した情報の組織とデザイン・表象、すなわちユーザーの瞬時の反応と注意を喚起することを指向する膨大な情報の発信と受容がつねにユーザーの情動を触発するようなaffective networkとしてソーシャルメディアが組織されていること、またその背景には事実に基づく情報であれ、嘘の情報であれ、うわさであれ、ネットワーク上を循環する情報を交換価値としては「同一の価値」として流通させる「コミュニケーション資本主義」の論理がはたらいていることを明らかにした。 こ空間的に捉えれば大小さまざまな情報の循環によって、時間的に捉えれば長期短期の波動の渦のなかで、従来の公共性が急速に変容しているといえる。また、ネット枠環境が「分人化」と情動化という傾向を接合するかたちで社会に広がる分断と排除の触媒となりつつある点を指摘した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Book] 水声社2018
Author(s)
白川昌生、杉田敦(編著)、毛利嘉孝(分担執筆)
Total Pages
236
Publisher
芸術と労働 第3章を担当(41-59頁)
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