2015 Fiscal Year Annual Research Report
日本とアジア新興国における少子化・教育・雇用の関連に関する国際比較研究
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26285122
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
松田 茂樹 中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹ノ下 弘久 上智大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10402231)
小澤 昌之 青山学院大学, 法務研究科, 助手 (10711062)
渡辺 秀樹 帝京大学, 文学部, 教授 (30114721)
シム チュン・キャット 昭和女子大学, その他の研究科, 准教授 (60721446)
ベ 智恵 桜美林大学, 公私立大学の部局等, 講師 (90645219)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 少子化 / 未婚化 / アジア / 雇用 / 格差 / 教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、前年度に実施したシンガポールにおける現地調査の結果を総括した。同国は、日本よりも充実した少子化対策を実施している。特に経済面の支援、住宅面の支援は充実しているという知見がえられた。現地調査をふまえて、同国におけるアンケート調査の企画、設計を実施した。この調査は、内閣府が実施した日本、韓国における既存調査と比較可能な質問を基本とした上で、シンガポールの現地調査でえられた知見をもとに質問(特に具体的な少子化対策のメニューについて)を設計した。調査対象は、同国に住む20~49歳男女個人700名とし、割り当て法で標本抽出を行う。実査は、平成27年度から28年度はじめにかけて終了する予定である。本調査は日本リサーチセンターに委託して実施しており、同社との間で綿密なやりとりをして調査設計・実査を遂行している。 研究会は定期的に開催した。4月には外部講師として松江暁子・国際医療福祉大学医療福祉学部講師を招き、韓国の少子化対策についての講演と意見交換を実施した。 各研究者は、既存研究サーベイや既存データの二次分析をすすめた。このうち研究代表者は、アジア諸国における雇用と未婚化の関連や日本の少子化対策の特徴と課題について論文を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、独自に実施するアンケート調査と既存の調査を合わせて、日本とアジア諸国における少子化・教育・雇用の関連を分析するものである。今年度までに、予定通りシンガポールにおける独自調査を企画・設計し、既存調査の分析もすすめている。次年度以降、分析のための調査データが揃うことで、本格的な分析、成果発表を行うことが可能である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度と最終年度は、データの分析と研究成果の発表を行う年と位置付けている。今後は、まず研究テーマについて国際比較分析を行うためのデータセットを整備し、この分析を行う。この過程において、現在までに整備している既存調査以外についても、分析可能なデータの検討を行う。 研究成果の発表としては、まず、研究メンバーで韓国出張を行い現地の少子化や教育問題の専門家との国際セミナーと意見交換を行う予定である。また、アジア未来会議における研究成果の発表も実施する。 最終年度に行う報告書作成にむけて、各研究者が論文の執筆をすすめる。
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Causes of Carryover |
今年度の研究活動において研究代表者および研究分担者の物品費・旅費等が当初予定を下回ったため、次年度に繰り越すこととした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額は、研究代表者および研究分担者が行う韓国出張等のために使用する予定である。
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Research Products
(25 results)