2014 Fiscal Year Annual Research Report
全国コホートによる虐待等不適切な養育環境への根拠に基づく早期支援プログラム開発
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26285130
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安梅 勅江 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20201907)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 社会福祉関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 海外コホート研究の根拠に基づく「不適切な養育環境早期支援プログラム」に関する情報収集 「不適切な養育環境への早期支援プログラム」の開発過程、内容、評価に関する海外先進機関の訪問調査、既存研究の系統的レビューとエビデンス・テーブルを構築する。支援プログラムの開発研究を実施している研究機関を訪問し、情報交換と情報収集を行なった。 2. 思春期に及ぶ「不適切な養育環境」経年推移と子どもの育ちへの関連要因に関するデータ分析 追跡調査対象は、全国の0歳~6歳児と保護者、毎年3,000組ずつ平成11~25年の15年間パネルコホート研究を継続した約45,000組のうち、調査協力に同意する卒園児全数とする。調査内容は、身体的精神的ウエルビーイング状態、家庭環境、社会サポート状況、健康状態、社会適応、家族と子どもの属性などである。養育環境、サポート環境、子どもの経年的な発達状態、健康状態、社会適応、問題行動の推移を勘案しながら、思春期のウエルビーイングを目的変数に、乳幼児期の関連要因を説明変数として多変量軌跡分析により複合的な影響度の強さを明らかにした。 3. 「不適切な養育環境への早期支援プログラム」試案と実施プロトコル開発 1)海外コホート研究の根拠に基づく支援プログラムの開発過程、内容、評価に関する系統的レビュー、2) 大規模コホートデータの分析結果、3) 保護者と子育て支援専門職のフォーカス・グループインタビューにより得られた情報、4)申請者らが開発済みの「養育環境評価指標」、を活用し、統計的妥当性及び臨床的重要性を加味しながら、有効な項目を抽出して体系化し、「不適切な養育環境への早期支援プログラム」試案を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
期待以上の支援プログラム試案開発が可能となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画通りに進捗させ、次年度は試案をもとに妥当性を検証する。
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Causes of Carryover |
海外施設機関の訪問予定を、運用状況を含め情報収集するため、試案作成後に実施することに変更したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度に海外施設機関の訪問による運用状況を含めた情報収集を行う。
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[Journal Article] Validity and Reliability of the Interaction Rating Scale Advanced (IRSA) as an Index of Social Competence Development2014
Author(s)
Tokie Anme, Kentaro Tokutake, Emiko Tanaka, Taeko Watanabe, Etsuko Tomisaki, Yukiko Mochizuki, Bailiang Wu, Ryoji Shinohara, Yuka Sugisawa, Shuntaro Okazaki, Norihiro Sadato
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Journal Title
Public Health Research
Volume: 4(1)
Pages: 25-30
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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