2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of older drivers' aging effects of cognitive function on driving behavior
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26285147
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Research Institution | Tezukayama University |
Principal Investigator |
蓮花 一己 帝塚山大学, 心理学部, 教授 (00167074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朴 啓彰 高知工科大学, 地域連携機構, 客員教授 (60333514)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高齢ドライバー / 高齢者 / 病的老化 / 運転行動 / 運転者教育 / ハザード知覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究で,高齢ドライバーに対する認知機能検査による精神・認知機能低下が運転行動に影響を及ぼしていることが判明してきた。精神・認知機能の低下が認められた高齢者はハザード知覚能力や運転行動のパフォーマンスに低下が認められた。平成28年度には、こうした高齢者に対する教育的介入を実施して,認知機能別に能力の改善が見られるかを検証した。平成26年度と27年度の調査に参加した92名中の高齢者の中から44名が調査に参加した。 調査参加者はハザード知覚教育と運転行動教育を受け,その前後でハザード知覚能力と運転行動調査を実施した。ハザード知覚教育では,刺激場面を刺激Ⅰ群と刺激Ⅱ群の二つに分け,事前の刺激Ⅰ群で調査を実施した後,Ⅰ群の場面を用いてハザード知覚の教育を行った。その後,刺激Ⅱ群を用いて事後調査を行った。運転行動の教育では,事前走行の後,運転技能自動評価システムによる評価結果を用いて指導員に教育を行ってもらった。その後,同様に運転技能評価システムを用いて,事後走行を実施した。最後に事前と事後の行動指標を比較した。 教育の結果,認知機能低下が見られない「正常群(高得点群)」と「少し機能低下の兆しあり」の「正常群(中得点群)」,「軽度認知障害の疑いあり」の「低得点群」の3群のいずれについても,ハザード知覚面と運転行動の両面で一定の教育効果が示された。ハザード知覚では,「統合得点」において教育後に得点が上昇した。類型別には,「顕在的ハザード得点」で得点が上昇した一方で「行動予測ハザード」と「潜在的ハザード」では改善は見られなかった。運転行動では,運転技能評価で教育後に改善を示したのは,教育に使用した交差点での運転であった。全般的に,高齢ドライバーへの教育効果は検証できたものの,教育効果の波及度は限定的であった。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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