2017 Fiscal Year Annual Research Report
A Comprehensive Study on the Life Course of the New Comers 2nd Generation
Project/Area Number |
26285193
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
角替 弘規 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (10298292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 睦美 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (70349827)
児島 明 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (90366956)
額賀 美紗子 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (60586361)
三浦 綾希子 中京大学, 国際教養学部, 准教授 (90720615)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 多文化教育 / ニューカマー / 第二世代 |
Outline of Annual Research Achievements |
1980年代後半以降「ニューカマー」と称される外国人が多く定住するようになって30年以上が経過した。最初に来日定住した「ニューカマー」を第一世代とすれば、今日はかれらの子世代が学校教育を終了し、社会人として社会生活を送りつつある時期を意味している。本研究はこうしたニューカマー第二世代の学校教育終了後の生活あり様や意識をインタビュー調査を通して解明するとともに、かれらの日本社会への適応のあり方を明らかにしようとするものである。 本年度もニューカマー第二世代に対するインタビュー調査を実施するとともに、前年度まで実施したインタビュー調査から得られたデータも加味しながら分析・検討を行い、日本教育社会学会第69回大会、および第90回日本社会学会において研究成果を報告した。 第69回日本教育社会学会大会に向けては、各研究分担者が分担するエスニシティについて、職業選択、ジェンダーと学業達成、進路選択と大学進学、帰国経験について分析を行った。共通して指摘できるのは第二世代が出身国や親世代、あるいはエスニックコミュニティとの文化的葛藤を経て自らの日本社会での位置取りを図ろうと努めている姿であり、かれらの日本社会での達成が決して簡単なものではないということである。それは日本人が日本社会で社会的達成を果たそうとするのと比べて全く異なる葛藤を意味するものであった。また、親の人的資本の多寡が第二世代の達成に一定の影響を与えている状況もうかがえた。 第90回日本社会学会大会に向けては、インドシナ、中国、ブラジル、ペルー、フィリピンの5つのエスニシティに関して、日本における学校経験という共通の枠組みを通して比較分析を試み、各エスニシティごとの特徴を明らかにすることを試みた。第二世代の学校経験はかれらのエスニシティと深く関連し、エスニシティの表出とそれらをめぐる周囲の反応によって多様な適応が見受けられた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)