2015 Fiscal Year Annual Research Report
文理融合・教科連携に基づく創造的復興教育モデルの構築
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26285194
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
中村 洋介 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (80386515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平中 宏典 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (10613531)
阿内 春生 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (10608839)
高橋 優 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (40557617)
山川 充夫 帝京大学, 経済学部, 教授 (00094285)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 復興教育 / 教科連携 / 未来創造教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究チーム全体の取り組みとしては、昨年度に引き続き大学院合同授業を展開した。昨年からの探求テーマである、原発災害からの復興とともに、中山間地域における教育現状(複式学級)などのテーマも扱った。今年度までは大学院対象の講義であったが、次年度からは学部生対象の授業に展開し、平成28年度より開講予定の『未来創造教育論』の準備を行った。未来創造教育論は東日本大震災以降の福島県における教育課題に対応し、将来(30年後、50年後の地域のすがたを見通したもの)にわたって地域の人材育成の中心となる施設を構想したうえで、その担い手となる人材の養成を目指すものである。 研究メンバー個々の取り組みとしては、中村は過去の災害の被災地も含めて復興過程や防災教育について調査したほか、福島大学自然地理学中村研究室Facebookページを立ち上げ、東日本を中心とした自然災害や災害対策に関しての解説を毎日行っている。平中は、小学校教員を対象としたプロジェクト学習のためのLMS(Learning Management System)を構築し、福島県の小学校教員の支援を行っている。阿内は、教育行政学の立場から福島県の復興とその課題について調査を行った。高橋は、国際比較の観点から東日本大震災後の日独環境・エネルギー政策比較研究を行った。山川は地域経済論の立場から再生可能エネルギーの調査を行い、福島市土湯温泉町における小水力発電と地熱バイナリー発電の開設とその効果について検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
メンバー共同での大学院合同授業ならびに個人研究も進み、また、平成28年度より学部生を対象とした未来創造教育論の開設が決定し、その準備も進んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は未来創造教育論の本格的な展開を最優先し、その他メンバーの個人研究も継続していく。本研究のまとめは平成28年10月以降に行う。得られた研究成果は報告書、学会発表、論文、一般向けの普及講演などを通じて積極的に公表していくほか、普段の授業や学生指導、教員免許状講習等に還元し、さらなる教育効果の向上を目指す。これらの一連の活動によって、福島県の復興教育を担う人材の輩出に貢献する。
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Causes of Carryover |
2015年度にシンポジウムを予定していたが、他の科研費との共催により費用が抑えられたため、2016年度にあたらめてシンポジウムを開催する。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
復興教育プログラムに関するシンポジウムを2016年度に開催する。
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Remarks |
東日本を中心とした自然災害や災害対策に関しての解説を毎日行っている。
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Research Products
(18 results)