2017 Fiscal Year Annual Research Report
ガロア群と基本亜群の相互連関から生じる数論的不変量の研究
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26287006
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中村 博昭 大阪大学, 理学研究科, 教授 (60217883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角皆 宏 上智大学, 理工学部, 教授 (20267412)
森下 昌紀 九州大学, 数理学研究院, 教授 (40242515)
古庄 英和 名古屋大学, 多元数理科学研究科, 准教授 (60377976)
河澄 響矢 東京大学, 大学院数理科学研究科, 准教授 (30214646)
井原 健太郎 近畿大学, 理工学部, 准教授 (00467523)
兵藤 史武 川崎医療福祉大学, 医療福祉マネジメント学部, 助教 (80707737)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 数論的基本群 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は5月22日~26日に東京大学数理科学研究科において,河澄響矢氏・逆井卓也氏と協力して "Workshop: Johnson homomorphisms and related topics" 研究集会を企画開催して,課題に関係する内外の研究者と有意義な国際交流を実施し最新の研究内容や動向に関する情報を共有した.年度末の3月26日~29日には、九州大学の森下昌紀氏と国際研究集会「Low dimensional topology and number theory X」を共同で企画して,海外からの多数の研究者の招待講演も含めて,数論的トポロジーにおけるMassey積,副有限基本群におけるガロア表現や数論的不変量に関する成果を含む多角的な研究交流を実現することができた.研究面では Wojtkowiak氏とのエル進反復積分に関する分布型関数等式についての共著論文 "On distribution formula for complex and l-adic polylogarithms" (ArXiv:1711.03501) が寄稿していた論文集における査読を経て掲載決定の通知を得たとともに,もう一篇のガロア・ポリログ関数の1のべき根における値の対からフルヴィッツ型L関数の有限アデール版構成を実現する新しい共著論文 "On adelic Hurwitz zeta measures" (ArXiv:1711.03505) の完成をみるなどの進展があった.上記に加え,研究分担者の角皆宏氏(上智大学),森下昌紀氏(九州大学),古庄英和氏(名古屋大学),河澄響矢氏(東京大学),井原健太郎 氏(近畿大学),兵藤史武氏(川崎医療福祉大)と研究課題の発展に向けた協力関係を進めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究分担者の追加等も含め発展的な研究ネットワークの構築も加わり概ね順調に進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は京都大学の玉川安騎男氏を研究分担者に加え,当該研究課題の成果を総括する形で進める.
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Causes of Carryover |
参加予定だった国内の研究集会の日程が本務地での用務と重複したため見合わせた分の旅費使用が縮減した.次年度に出張旅費として使用する計画である.
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Research Products
(4 results)