2017 Fiscal Year Annual Research Report
Structural study on external voltage control of physical properties
Project/Area Number |
26287080
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
若林 裕助 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (40334205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野内 亮 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70452406)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 物性実験 / 表面・界面物性 / X線 / 酸化物デバイス / 固液界面 / 分子性固体 / 電池材料 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年,物性物理分野で大きく進展している分野に,外部電場によるキャリア注入がある。様々な物性はキャリア数によって制御されるが,従来キャリア数は自由に制御できるものではなく,化学的にドーピングを行なって制御するのが標準的な手法であった。それに対し,外場によるキャリア注入では連続的にキャリア数を制御でき,物性の細かな制御が可能となるのみならず,化学ドーピングで必然的に生じていた結晶の歪なども生じない,新しい物性制御法として注目されている。本研究はこのような電場による物性制御をよりよく理解するために,電場中での界面での物質構造変化を観測することを目的としている。 29年度は最終年度であり,成果公開に力を傾けた。一番の成果は,情報科学の助けを得た表面X線回折データ解析ソフトウェアの開発である。最大事後確率推定法による解析手法をJ.Appl.Cryst.に報告し,新聞や世界各国のニュースサイトなどで取り上げられた。これを利用した解析による成果は29年度中には出版に至らなかったが,現在投稿中の段階である。外部電場印加による界面構造変化の観測結果もe-J.Surf.Nanotech.に掲載され,当初計画通りに研究を遂行した。 さらに,表面X線回折に関するレビュー論文,及び構造観測による物性研究に関する書籍を刊行し,広く成果を発信した。 今後の発展に向けて新しい研究にも着手しており,固液界面での時分割X線反射率測定を本格的に進めている。現時点で20ミリ秒分解能での測定ができている。電場による微妙な構造変化を見るためには統計精度がやや不足しているが,それでも1秒以下の時間分解能での測定が充分にできる事は確認しており,本課題終了後の道筋を作る事ができた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
日刊工業新聞 2017 10/24に掲載
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Research Products
(25 results)
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[Presentation] 表面X線回折法を用いた構造解析によるペロブスカイト型Ni酸化物薄膜の金属絶縁体転移の起源の考察2018
Author(s)
穴田壮人, 小和一弘, 前田裕貴, 北村未歩, 坂井延寿, 組頭広志, 坂田修身, 中西(大野)義典, 岡田真人, 木村剛, 若林裕助
Organizer
日本物理学会 第73回年次大会
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