2015 Fiscal Year Annual Research Report
交流アクティブマイクロレオロジーを用いたソフトマターのメゾダイナミックスの解明
Project/Area Number |
26287100
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木村 康之 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (00225070)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | マイクロレオロジー / ソフトマター / メゾダイナミクス / 光トラップ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度に導入した2軸AO光回折装置を用いて、トラップした粒子位置を正弦的に変動させ、プローブ粒子に振幅、周波数を制御した力学的振動刺激を加え、その位置変化を広帯域で高精度検出可能な測定系の構築を行った。位置測定にはレーザートラップされたプローブ粒子から回折光(あるいは粒子像)を4分割フォトダイオード上に結像させてサブナノメートルの精度での高速位置測定を実現した。
現在、典型的な粘弾性を示す高分子溶液系における粘弾性スペクトル測定を行い、作成されたシステムの評価をおこなっている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度はキャンパス移転があり、その移転時期に関して問題があったため、全体として実験を行う期間が当初の予定より短縮されてしまった。ことに非線形応答測定に関しては本年度は着手することができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
来年度は対象とするソフトマターの種類を限定することにより、典型的なソフトマター系に対して研究を推進することで、非線形スペクトル測定を含めて、当初の目的を達成することに注力する予定である。
|
Causes of Carryover |
測定用の高分子試料の国外在庫が切れており、次回の出荷が次年度になることが判明したため、その購入費を年度繰り越しにした。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に上記の試料が入手可能になった時点でその購入費に充てる。
|