2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of metal nano particle catalysis toward functional molecular synthesis
Project/Area Number |
26288051
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
有澤 光弘 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (40312962)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 有機化学 / 薬学 / ナノ材料 / 環境技術 / 合成化学 |
Outline of Annual Research Achievements |
医薬品や機能性分子(農薬・有機EL・太陽電池・色素など)などを製造する上で、Pdなどの金属触媒は有用であり、日本のものづくり 産業の共通基盤技術と なっている。本研究では「機能性分子合成用金属ナノパーティクル(Np)触媒」を独自の方法で開発する。本金 属Np触媒(約5 nm)は金属触媒の活性を極限まで高 めたものであり、従来の均一系触媒使用時には必須であったリガンドの添加が不要 であるため、生成物の精製が簡便となり、多種類の機能性分子を迅速に合成 することができる。また、これらNp触媒の特徴を活かした 新反応の開発やこれを利用したマイクロウエーブフローシステム(多検体迅速合成装置)も開発する。 更に、現在未開拓になっている 金属Np触媒の反応メカニズムについても科学的解明を目指す。希少元素削減・代替型新規触媒を理論的に開発する。 平成29年度は固体担持型金属ナノ粒子触媒とマイクロ波装置を用いた塩化アリールのリガンドフリー鈴木ー宮浦カップリングについて検討した。すなわち、使用する金属ナノ粒子の種類(価数や粒子系を含む)、照射するマイクロ波の強度や当て方などについて詳細に検討を重ねている。本研究では、金属ナノ粒子の価数や粒子系を正確に把握することが重要であり、高輝度放射線を用いたX線吸収微細構造解析を利用した。本研究は従来リガンドに頼っていた本反応に大きな革新を与えるものと考えられる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では、金属ナノ粒子の価数や粒子系を正確に把握することが重要であり、高輝度放射線を用いたX線吸収微細構造解析を利用しているが、SPring-8でのマシンタイム確保に遅れが生じている。
|
Strategy for Future Research Activity |
SPring-8でのマシンタイム確保に見通しが立っており、当初の計画通り、研究を推進する。
|
Causes of Carryover |
Spring-8でのマシンタイムを確保できなかったため次年度使用額が発生しているが、確保の見通しが立ち、予定通りの実験をする計画である。
|
Research Products
(13 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Recyclable, Low-Leaching, and Ligand-Free Suzuki?Miyaura Coupling Using Ruthenium(0) Nanoparticles2017
Author(s)
Akiyama,T.; Taniguchi, T.; Honma, T.; Tamenori, Y.; Fujioka, H.; Sato, Y.; Arisawa, M.
Organizer
19th IUPAC International Symposium on Organometallic Chemistry Directed Towards Organic Synthesis, OMCOS 19
Int'l Joint Research
-
-
-