2016 Fiscal Year Annual Research Report
Control of Highly Dimensional Structure of pi-Conjugated Compounds and Functionalization
Project/Area Number |
26288093
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
若宮 淳志 京都大学, 化学研究所, 准教授 (60362224)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | π共役 / 高次元 / 円偏光発光 / 近赤外吸収 / 太陽電池 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに開発してきた酸素架橋トリアリールアミン骨格(準平面構造)を用いた機能性材料開発を進め、ベンゼンのメタ位で連結した分子設計により、可視光領域に吸収を持たず、透明性とアモルファス安定性(160 ℃)をもつ正孔輸送性材料を開発することに成功した。また、用いるトリアリールアミン骨格にナフタレン骨格を導入すると、反転障壁を大きくすることができ、光学異性体として単離でき、これらは円偏光発光特性(CPL)を示すことを見出した。さらに、本骨格に選択的に官能基を導入する手法を見出し、これにより、青色から赤色まで可視光領域全域に渡って発光色が制御可能なCPL特性が得られることを見出した。 また、チアゾール縮環したベンゾチアジアゾール骨格をT字型骨格として合成し、これを電子受容性骨格に用いたD-A型ポリマーの開発にも取り組んだ。これらは、有機薄膜太陽電池の光吸収材料として機能し、6%を超える光電変換効率が得られることがわかった。また、チアゾール骨格に導入可能なアルキルチオ基は溶解性の制御だけでなく、スルホニル基へと変換することでさらに電子受容性を向上させることができ、1200 nmにおよぶ近赤外領域に吸収特性をもつポリマー材料も開発することができた。 さらに、ベンジチアジアゾール骨格にイミダゾール骨格を縮環させた構造を効率よく合成できる手法を開発し、これを用いて、H型に連結した二次元拡張π共役構造を構築することにも成功した。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|