2014 Fiscal Year Annual Research Report
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26289083
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| Research Institution | Tohoku University |
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Principal Investigator |
岡本 聡 東北大学, 多元物質科学研究所, 准教授 (10292278)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島津 武仁 東北大学, 国際高等研究教育機構, 教授 (50206182)
北上 修 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (70250834)
菊池 伸明 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教 (80436170)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 磁気記録 / 磁気共鳴 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では，反転磁場の制御技術としてナノ磁性体においてマクロスピン予測を超える大きなアシスト効果の発現ならびにその制御手法の開発を目的としており，以下項目に関する検討を予定している．
(１) 積層構造ナノドットのマイクロ波アシスト効果：層間の交換相互作用や各層の磁気特性を偏重した積層構造を有するナノ磁性ドットに対するアシスト効果を調べる．
(２) 双極子相互作用のマイクロ波アシスト効果に及ぼす影響：微細加工によりドット間距離を変化させて双極子相互作用のアシスト効果に与える影響を調べる．
(３) マイクロ波アシスト増大の最適構造とアシスト周波数制御手法：上記検討とシミュレーションならびに解析計算により，アシスト効果に対する最適構造とその制御手法を確立し，グラニュラー媒体への適用を図り最適媒体構造の提案を行う．
本年度は初年度であり，検討課題(1)を中心に研究を実施した．磁気特性の異なる２層を積層した積層ナノドット試料を作製し，そのスイッチング実験を行った．その結果，低周波領域での著しい反転磁場低減，反転磁場の非線形な周波数依存性など，これまでの単層の場合とは明らかに異なる積層構造に特徴的なアシスト挙動を得ることが出来た．さらに，コンピュータシミュレーションにより同様の挙動を再現するとともに，その物理メカニズムの理解と制御パラメータの抽出が出来た．本成果は，積層構造による歳差運動制御ならびにアシスト効果制御につながる重要な知見である．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
積層構造体における特徴的な励起挙動ならびにマイクロ波アシスト効果の計測に成功し，概ね順調に進展していると自己評価している．
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| Strategy for Future Research Activity |
今後は，引き続き積層構造における励起状態とマイクロ波アシスト効果の相関についての検討を進めながら，双極子相互作用のマイクロ波アシスト効果に及ぼす影響やマイクロ波アシスト増大のための最適構造探索なども併せて進める予定である．
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| Causes of Carryover |
計画時に予定した物品に対して，別予算により購入することが出来たため．
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
計測システムの電源購入等に使用予定
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Research Products
(9 results)
