2014 Fiscal Year Annual Research Report
実風車運転時の風速と応答の同時測定に基づくブレード対風応答の高精度予測手法の確立
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26289146
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
木村 吉郎 東京理科大学, 理工学部, 教授 (50242003)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 風工学 / 実風車 / 応答予測 / 応答測定 / 運動解析ソフト / 風車ブレード |
Outline of Annual Research Achievements |
風車ブレード応答測定の高精度化については,新たなCCDカメラの動作不良などの問題はあったがほぼ解決し,従来よりも高い精度でブレード先端の振動を計測することが可能になった.また,ブレード先端の軌跡の直径から,測定の精度を推測することも行い,誤差は大きくても20%程度以下と判断した. ドップラーライダは,使用法を検討し,条件にもよるが,概ね4Hzのサンプリングレートで変動風速を測定することができた.しかし,装置の設置条件の制約から,風車の風上約120m程度での風速を測定しているため,乱流の凍結仮説に基づいて風車位置での変動風速を推定する手法を,引き続き検討中である. 定式化の検討については,応答解析ソフトFASTを用いて,変動風速の空間相関が大きい場合の解析を仮に実施した.解析結果の傾向は,理由を説明できるものもあったが,理由を説明できず,さらに検討が必要なものも残った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度に計画していた,風車ブレード応答測定の高精度化,ドップラーライダを用いた実風車に作用する変動風速の測定手法の検討,ブレード応答の定式化の検討および応答解析の準備,のすべての項目について,概ね目的を達成しているため,
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Strategy for Future Research Activity |
基本的に計画通り進める予定である.ピッチ角などの風車のコントロールのパラメータと同時に,変動風速,ブレードの応答を同時測定した精度の良いデータを取得することが,まず第一の課題である.定格風速以上の風が吹く可能性が高い,11月下旬から1ヶ月の間に測定を行うことを予定している.また,解析手法の検討も引き続き行っていく.
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Causes of Carryover |
研究実施に際して,装置のレンタル代や旅費,使用する物品などに補助金・助成金を使用したが, 32,962円という端数が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の研究に用いる費用として,合わせて使用する計画である.
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