2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of detailed water cycle processes in atmosphere and land surface using stable water isotope data assimilation system
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26289160
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
芳村 圭 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (50376638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 元植 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, 上級研究員 (40414502)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 水同位体比 / 気候プロキシ / 千年再解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
”Development and evaluation of a system of proxy data assimilation for paleoclimate reconstruction”というタイトルの論文をClimate of the Past誌にて発表した(Okazaki and Yoshimura, 2017)。この論文は、これまで経験的な手法から復元した気候情報を入力情報として使用していた古気候データ同化手法に対してのパラダイムシフトを提案するものである。その新たなやり方とは、同位体比等のプロキシ物質からの測定データを、直接の入力情報としてデータ同化に用いるものである。これにより、経験的な復元に伴う不確実性の影響を除外することができる。本研究では,気候プロキシのひとつである水同位体を対象に,気候プロキシデータ同化の実現可能性を理想化実験の枠組みにおいて検討した.その結果、129地点のデータを同化するだけで30%以上の面積における気温を有意に再現することができ、特にエルニーニョ南方振動(ENSO)の再現性は相関係数0.6(p < 0.01)以上を得ることができた。 また、「水同位体比情報を用いたデータ同化」というタイトルの総説論文を水文科学会誌にて発表した。この論文では、2つの異なるスケールでの水同位体比情報のデータについて議論している。一つは水蒸気同位体比のリモートセンシング測定のような、全球規模で時空間的に密な観測についてであり、それを用いる場合には大気循環の日々の移り変わりを拘束できることを述べている。2つ目は、セルロースやサンゴ・アイスコアなど、時空間解像度が比較的疎なデータを用いることであり、数百年・数千年規模での気候の移り変わりを拘束することが可能となる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)