2015 Fiscal Year Annual Research Report
適切な生態的国土管理のための生態的国土管理基礎コストの算出
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26289212
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
清水 裕之 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (30187463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 淳一 三重大学, 生物資源学研究科, リサーチフェロー (00432360)
高取 千佳 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (10736078)
河村 則行 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (30234131)
山本 一清 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (40262430)
村山 顕人 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60396760)
岡本 耕平 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90201988)
萩原 和 滋賀県立大学, 地域共生センター, 准教授 (90648544)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 生態的国土管理作業量 / 土地利用 / GIS / ランドスケープ / 農地 / 森林 / 都市の緑 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は26年度の成果に基づいて、櫛田川流域、志摩地域および名古屋市都市部の生態的国土管理基礎コスト(研究の経過において作業量に変更)に関する聞き取り調査を実施し、その計算をおこない、原単位項目の追加修正を繰り返した。 また、景域マップの再整理を行い、櫛田川流域、志摩地域及び名古屋市都市部の景域構造を明確化した。 さらに、櫛田川流域、志摩地域及び名古屋市都市部の生態的国土管理作業量の計算結果をふまて、将来のあるべき景域構造を想定したシナリオを作成し、それに対して適切な管理コストの推定を行った。 これらのデータに基づき、地区レベルから、より広域の地域レベルへの接続を試み、環境省自然環境局生物多様性センター植生図などをベースに、調査から得たデータを加えて、中部地域の景域類型を作成するとともに、その生態的国土管理作業量の推定を行った。 これらの成果について、ドイツ、ライプニッツ生態都市・地域開発研究所、ポートランド州立大学、トリノ工科大学の研究者との意見交換を行い、国際的な視点での有効性を確認した。また、これらの成果について、研究分担者、連携研究者とともに、英文の書籍発行を目指して、25章にわたる研究論文を執筆を行い、現在、校閲前の原稿がほぼそろいつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
26年度の研究計画はほぼ、予定どおり完了し、国土管理作業量の概念フレームの整理も整い、必要なデータもほぼ蓄積された。また、海外研究者との懇談についても、本研究費を使わない交流が中心であったが、適宜進めることができ、アメリカ、ドイツ、イタリアの研究者との研究討論が実現した。英文書籍の原稿執筆も適切に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、対象地域において、不十分なデータの獲得を行いつつ、英文書籍完成のために原稿の執筆と校閲を実施する。出版社との関係もあるが、できれば、H28年度末には完成を目標とする。夏にはフランスにおけるEcosummit国際会議の一つのセッションにおいて、生態的国土管理作業量の概念についてのキイノートスピーチを予定している。
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Causes of Carryover |
次年度に予定している英文校閲費、および補足調査に関する費用が不足する可能性があるためにその不足分を確保した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
英文校閲費、補足調査に関する費用に使用する。
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Research Products
(23 results)