2017 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26289221
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
谷川 竜一 金沢大学, 新学術創成研究機構, 助教 (10396913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川喜田 敦子 中央大学, 文学部, 教授 (80396837)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 北朝鮮 / 植民地 / 冷戦 / 社会主義建築 / 都市復興 / 水力発電 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は、前年度において進めていた平壌の1950年代、60年代における住宅景観の変遷史や都市計画史をさらに深めた。北朝鮮の都市は、政治的にも経済的にも徹底した都市管理がなされているが、その原因を政治的な統制のみに帰すべきではなく、近隣住区論の影響を受けた住宅小区区域などの極めて計画的な都市空間がその管理体制を補完している可能性を示唆することができた。また、北朝鮮は戦前(植民地期)のインフラストックを再生させて1960年代以降の発展に繋げていくが、その戦前の「近代化」に強く影響を与えた日本による朝鮮半島北部の電源開発のメカニズムを、北朝鮮地域の自然環境や、日本内地の開発との関係のもとで解明することができた。加えて本年度は、1950年代以降に北朝鮮の都市景観を決定付けた要素の一つであるスターリン様式を含むソ連風の建築様式に着目した。そしてその国際性を調査するために、ロシア、ポーランド、ドイツにおいて踏査を行った。結果、その様式の国際的な傾向や共通性、差異などを確認できた。また、ワルシャワやベルリンなどの都市復興の経験と北朝鮮のそれを同時に考えていくことの必要性などを認識するに至った。 主な成果としては、3本の学術論文(うち1本は査読付)、5回の学会・研究会(うち国際シンポジウム1回)発表を行った。 5年間で計画した本基盤研究(B)の4年目であったが、これまでの発見や成果を受けてさらなる発展が期待できるため、新規の基盤研究(B)に前年度応募することとし、採択された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)