2016 Fiscal Year Annual Research Report
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26289321
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 真二 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30196828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 武司 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50358462)
佐藤 昌之 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, その他部局等, 研究員 (90358648)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 航空工学 / 飛行制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
耐故障飛行制御に関しては、前年度実施した飛行試験結果を海外論文誌に投稿し、査読後アクセプトされ、掲載待ちの状態である。さらに、本年度はエルロンの舵角速度が飽和した場合の故障を想定し、適応ゲインが過大にならないように制限する調整側の適用を考案しシミュレーションにより良好な結果を得た。本年はこうした作業に注力したため、当初2016年度に予定していた飛行試験は,実施せず、2017年度に実施する予定であり,そのために,基金分を繰り越している。 実時間飛行軌道生成に関しては、JAXA開発中の航空機搭載型レーザライダーによる晴天乱気流の捕獲データに合わせて,機上の計算機で飛行を回避すべき領域を求め,飛行状態に合わせて時々刻々,最適回避軌道を計算することに成功した。本件に関しても、シミュレーション計算による手法の確立に注力したため、当初2016年度に予定していた飛行試験は,実施せず、2017年度に実施する予定であり,そのために,基金分を繰り越している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
飛行試験の実施が遅れているが、シミュレーション検討は予定以上に進み、欧州研究者との研究交流もスタートし全体としては順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
欧州との研究交流が実現し、H29年度から具体的に、耐故障飛行制御、実時間軌道生成に関して欧州研究者との意見交換が実施できることとなった。飛行試験の結果を比較しあうことで、さたに一層の研究進展が期待できる。
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Causes of Carryover |
JAXA実験用航空機による飛行試験を実施できなかったため、また、海外との研究会議を実施する予定のため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
飛行試験に使用する。海外での研究会議に使用する。
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