2016 Fiscal Year Annual Research Report
Aβオリゴマーを標的にしたアルツハイマー病の体外診断、画像診断および治療法の開発
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26290022
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
遠山 育夫 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 教授 (20207533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
椎野 顯彦 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 准教授 (50215935)
田口 弘康 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 特任教授 (90102912)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脳神経疾患 / アルツハイマー病 / 核磁気共鳴画像 / 診断 / 治療 / ベータアミロイド / タウタンパク / オリゴマー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、Shiga-Y5とその誘導体を利用して、Aβオリゴマーを標的にした診断・治療薬を開発することである。平成26年度までに、アルツハイマー病の遺伝子改変モデルマウスを用いた治療効果の検証実験を行い、Shiga-Y5がアルツハイマー病の治療効果を有することを示し、その成果を国際学術誌(Neurobiol Aging 2015)に発表した。平成27年度は、Shiga-Y5の誘導体を40種類以上合成し、それぞれの化合物がもつ、Aβオリゴマーへの結合性や毒性中和作用について検討した。その結果、Aβ凝集反応を抑制し、高い細胞生存率を示した化合物を複数個見いだすことができた。これらの成果を国際学術誌2報( Australian Journal of Chemistry 2015;Biochem Biophys Report 2015)に報告するととも、国内外の学会で発表した。平成28年度は、試薬の出す19F-NMR信号のケミカルシフトの違いを利用した二重フッ素画像法を利用して、世界で初めてアミロイドオリゴマーの候補画像を得ることに成功し、国際学術誌に報告した(Ageing Research Reviews, 2016)。その他、関連する成果を国際学術誌4報、図書1報(book chapter)で報告したほか、国内外の学会で報告した。多重フッ素MR画像法を用いると、AβオリゴマーのみならずAβフィブリルやリン酸化タウ蛋白など、アルツハイマー病で見られる異常蛋白を同時にIn vivoで解析できる。アルツハイマー病は、本来、この3つの主要病変が相互作用しながら進展しており、アルツハイマー病の病態を明らかにするためには、多重フッ素MR画像法を用いて3病変を同時に解析していくことが不可欠と考え、研究計画を再構築して研究計画最終年度前年度応募に申請することとした。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)