2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study of Osteosarcomagenesis using Genetically-Modified Mouse Models
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26290040
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
伊藤 公成 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (00332726)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | Runx3 / p53 / 骨肉腫 / Runx転写因子ファミリー |
Outline of Annual Research Achievements |
骨芽細胞特異的p53遺伝子欠損マウス(p53f/fSp7Cre)は、ほぼ100%の個体で骨肉腫を発症し、その発症した骨肉腫の病理学的性状がヒト骨肉腫に酷似していることから、ヒト骨肉腫の動物モデルとして広く利用されている。そこでp53f/fRunx3f/+Sp7Creマウスを作出し、p53f/fSp7Creマウスと骨肉腫の発症を比較した。p53f/fSp7Creマウスと比較して、p53f/fRunx3f/+ Sp7Creマウスの寿命は延び、骨肉腫の発症も極めて効果的に抑制された。生後1年の時点での骨肉腫発症率は、p53f/fSp7Creマウスで76%、p53f/fRunx3f/+Sp7Creマウスではたったの7.7%、最終的に前者はほぼ100%発症するのに比べ、後者は44%の個体でのみ発症し、半数以上が発症しなかった。同時にp53f/fRunx1f/+ Sp7Creとp53f/fRunx2f/+Sp7Creマウスを作出したが、p53f/fRunx1f/+Sp7Creマウスの骨肉腫発症率はp53f/fSp7Creマウスと変わらなかった。またp53f/fRunx2f/+Sp7Creマウスの生後1年までの生存率はきわめて低く、比較が不可能であった。これら一連の解析結果から、ヒトでもマウスでも骨肉腫の発症にはRunx3のoncogenicな機能が必須で、その機能阻害が骨肉腫制圧に有効であることが判明した。骨肉腫の抑制には、Runx3の量を抑えることが重要であるが、Runx3をゼロにしてしまうと(すなわp53f/fRunx3f/fSp7Creマウスは)、逆に骨分化の異常で早期に死亡することも判明した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)