2016 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of cancer therapy with iPS-ML aiming at clinical development
Project/Area Number |
26290057
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
千住 覚 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 准教授 (50274709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植村 靖史 国立研究開発法人国立がん研究センター, その他部局等, その他 (40364781)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | がん治療 / 免疫細胞療法 / iPS細胞 / インターフェロン / 再生医療等製品 / 肝臓がん |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は、ヒトのiPS細胞から増殖能力を有するミエロイド系細胞(iPS-ML)を作製する方法を開発している。この方法によりヒトのマクロファージの大量生産が世界で初めて可能となった。 iPS-MLは、M-CSFの存在化で長期間増殖する一方、IL-4を添加して培養すると数日で樹状細胞に分化する性質も有している。また、免疫不全マウス(scidマウス)の腹腔内にヒトの腫瘍細胞を生着させた腹膜播種癌モデルにおいて、iPS-MLを腹腔内投与すると腫瘍組織内への集積と浸潤が認められる。さらにインターフェロンベータを発現させたiPS-MLの投与により、scidマウス腹腔内に移植したヒトの腫瘍細胞(腹膜播種がんモデル)の増殖を抑制できる。 本研究においては、原発性及び転移性の肝臓がんに対する治療効果の検討を行った。免疫不全マウスの脾臓にヒトの胃癌細胞株を移植し門脈を経由して肝臓に転移巣を形成させることにより、転移性肝臓がんのモデルを作成した。このモデルにおいて、インターフェロンベータを発現させたiPS-MLの腹腔内への投与により、腫瘍増殖を抑制できるという結果を得た。肝臓内に腫瘍病巣を有するマウスの腹腔にiPS-MLを投与した場合、iPS-MLが肝臓の被膜直下の腫瘍に直接浸潤することも観察した。 研究代表者は、本研究の成果は、インターフェロンベータを発現させたiPS-MLの抗腫瘍効果に関して実験的な証拠を強化するものであると考えている。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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