2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of tissue regeneration technology of respiratory system
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26290068
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
栗崎 晃 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 創薬基盤研究部門, 上級主任研究員 (60346616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 仁実 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 創薬基盤研究部門, 研究員 (80641068)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 幹細胞 / 分化 / 転写因子 / 遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年iPS細胞を始めとする多能性幹細胞を用いた細胞分化技術は、難病の原因究明、創薬応用、再生医療への応用を目指した研究開発に盛んに利用されている。しかし、このような多能性幹細胞は様々な細胞へと分化する強力な分化能力があり、特定の細胞に分化させる場合には、目的外の細胞が生成しないように分化過程を厳密にコントロールする必要がある。本研究では、呼吸器組織細胞にのみに分化する肺の前駆細胞を、成体の体細胞から作製する新たな分化方法を開発した。我々はマウス胎児の発生期の肺組織で発現する複数の転写因子の中から肺前駆細胞を分化誘導する効果のある転写因子をスクリーニングした。最終的に5つの転写因子を組み合わせてマウス線維芽細胞に遺伝子導入したところ、肺前駆細胞マーカーの発現の誘導が確認された。このような細胞の分化誘導はマウス胎児由来の線維芽細胞以外にも、マウス成体皮膚由来の線維芽細胞でも確認され、分化効率はむしろ成体皮膚由来の線維芽細胞の方が高いことが観察された。また、マイクロアレイ解析を用いた遺伝子発現解析により、作製した肺前駆細胞は、マウス胎児の肺組織細胞に類似の遺伝子発現を示することが確認された。さらに、このようにして作製した肺前駆細胞を培養すると、肺の様々な上皮細胞が分化することを確認した。本研究で見出した新たな細胞分化技術は、将来呼吸器組織の再生方法を検討する上で有用な基盤技術となると期待される。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] A Role for KLF4 in Promoting the Metabolic Shift via TCL1 during Induced Pluripotent Stem Cell Generation.2017
Author(s)
Nishimura K, Aizawa S, Nugroho FL, Shiomitsu E, Tran YT, Bui PL, Borisova E, Sakuragi Y, Takada H, Kurisaki A, Hayashi Y, Fukuda A, Nakanishi M, Hisatake K.
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Journal Title
Stem Cell Reports
Volume: 8
Pages: 787-801
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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