2017 Fiscal Year Annual Research Report
Regime shift and ecological and evolutionary implications of pollination system caused by invasive alien species in the oceanic islands
Project/Area Number |
26290073
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
加藤 英寿 首都大学東京, 理工学研究科, 助教 (50305413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 哲人 国立研究開発法人森林研究・整備機構, その他部局等, 主任研究員 等 (00353558)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 送粉生態系 / 小笠原諸島 / 外来種 / 訪花昆虫 / 遺伝構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年6月に実施した南硫黄島調査において、現地で開花していたクサトベラやノボタンなどの植物種を対象として、デジタルカメラのインターバル撮影による訪花昆虫調査を行った。その結果、ハエ類の訪花が最も多く、次いでハナバチ類の訪花が確認された。小笠原諸島の他の島で比較的多く確認されたガ類やヤモリ類の訪花は非常に少なく、訪花動物種の多様性は低い傾向が見られた。このことは、南硫黄島の生物多様性が他の島に比べて非常に低いことによるものであり、海洋島の生物相が形成される初期過程においては、ハエ類が最も主要な訪花者であることが推定された。 また昨年度に引き続き、兄島において訪花昆虫調査を行ったところ、これまでデジタルカメラのインターバル撮影ではほとんど確認されなかったガサワラクマバチが、目視観察では何度も繰り返し訪花していることが確認された。これはオガサワラクマバチの花当たりの滞在時間が非常に短く、花を素早く移動していたことによると思われる。よってインターバル撮影により訪花頻度を評価する際は、訪花昆虫の滞在時間が短い場合は過小評価、長い場合は過大評価する可能性があることに留意しなければならない。 兄島における調査において、在来のアサヒナハキリバチやオガサワラツヤハナバチ、オガサワラクマバチと外来のセイヨウミツバチの複数個体から体表花粉の採取を行うことができた。これらの訪花昆虫の行動範囲や送粉者としての有効性を推定するため、採取した体表花粉の種構成及び花粉の遺伝的多様性の分析を現在進めている。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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