2015 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳動物におけるミトコンドリア・ダイナミクスの分子基盤解析
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26291032
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小柴 琢己 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (70403970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 利雄 奈良女子大学, 自然科学系, 教授 (60201208)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ミトコンドリア / 形態調節 / 酵素機能 / 細胞内シグナル伝達 |
Outline of Annual Research Achievements |
生命機能の根幹に位置するミトコンドリアは、細胞質全体に管状の網様構造を形成・分布し、融合と分裂を絶えず繰り返す動的なオルガネラである。この「ミトコンドリア・ダイナミクス」の破綻は、生命の高次機能にさまざまな影響を及ぼすことが知られており、特にヒトでは多数の疾患の発症とも深く関わっている。本研究の目的は、未だ解明されていない点の多いミトコンドリア・ダイナミクスの素過程(動き、融合・分裂、修飾調節など)を、分子レベルで明らかにすることにある。本研究の推進により、これまでその生理的な重要性のみがクローズアップされてきたこの現象を、ミクロ(分子)とマクロ(個体)の両面から理解できることが期待できる。 そこで本研究は、ミトコンドリア・ダイナミクスを次のような三つの素過程(①運動、②融合・分裂、及び③修飾調節)に大別し、その各過程で中心的な役割を担うタンパク質の構造機能解析を行い、それら分子マシナリーの構造基盤を構築する。該当年度では、主に①、及び③に関わる遺伝子改変マウスの作製を中心に行い、研究分担者である奈良女子大学・渡邊利雄教授らと共に研究を進めた。その結果、①に関わる遺伝子改変マウスでは、ヘテロマウスの誕生を確認し、これまでのところ、順調にその成長を確認できている。③に関わる遺伝子改変マウスも、ヘテロマウスの誕生を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
該当年度は、ミトコンドリア・ダイナミクスの生理機能解析を進めていく上で必須の遺伝子改変マウスの作製を中心に進めた。現在作製中の複数の遺伝子改変マウス(ヘテロマウス)が当初の予定よりも早く誕生し、今後は各ヘテロマウスの交配を進めて、最終的なホモマウスの誕生まで行う。また、分子レベルでの解析の方も順調に進展しており、現時点においてはおおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
上述、ミトコンドリア・ダイナミクスに関わる分子群の解析を、タンパク質、細胞、そして個体レベルで進めていく予定でいる。特に、ミトコンドリア・ダイナミクスの生理的な役割を明らかにするために、細胞のウイルス感染による自然免疫応答において、ミトコンドリアの役割、及びその機序を明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
計画研究内で計上していた消耗品が次年度における実験で必要になったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
抗体、及び培養細胞の消耗品を購入予定。
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Research Products
(8 results)