2017 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive research on Takakia and Haplomitrium based on genomic information
Project/Area Number |
26291081
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
嶋村 正樹 広島大学, 理学研究科, 准教授 (00432708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西山 智明 金沢大学, 学際科学実験センター, 助教 (50390688)
榊原 恵子 立教大学, 理学部, 准教授 (90590000)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 進化 / 植物 / 比較ゲノム / 発生進化 / コケ植物 / ナンジャモンジャゴケ / コマチゴケ |
Outline of Annual Research Achievements |
コマチゴケのゲノムの基礎的な情報を取得するため雌株のペアエンドシークエンスデータ167Gbを解析した結果、コマチゴケのゲノムサイズは4.4Gbと推定された。予備的なアセンブリーで総スキャッフォルド3.97Gb (N50長 25kb)を得ている。得られたゲノム配列情報をもとに、複数の発生遺伝子及びオーキシン応答関連遺伝子配列を探索し、分子系統解析を実施した。ここまでのところ、コマチゴケは主要なオーキシン応答遺伝子がゲノム中に1コピーずつであるなど、多くの発生、形態形成関連遺伝子についてタイ類のモデルであるゼニゴケゲノムと同様、遺伝子重複が少ないことが明らかになった。ゲノム配列に関してはさらなる解析が必要であるが、これまでに得られた配列をもとに、各形態形成関連遺伝子の組織特異的発現解析にについての足がかりを得ることができた。各遺伝子の組織レベルでの発現を調べるためにin situ ハイブリダイゼーション解析を進めている。コケ植物における地下性シュートの進化を理解するために、コマチゴケゲノムから被子植物の根毛形成遺伝子RLSとLRLを探索し、新たにLRLのみを見いだすことができた。コマチゴケの造精器形成過程や精子形成過程を観察し、ゼニゴケとは造精器形成時の細胞分裂パターンや精子核の凝集の程度に違いがあることを明らかにした。 ナンジャモンジャゴケについては、生育地でのフロラ調査結果を解析しツツジ科植物と同所的に生育することを明らかにした。これはナンジャモンジャゴケがツツジ科植物と共生菌を共有しているという我々の仮説を支持する。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)