2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of taxonomic entities of most diversified ascomycete groups with special reference to Japan
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26291084
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
細矢 剛 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, グループ長 (60392536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保坂 健太郎 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, 研究主幹 (10509417)
田中 和明 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (60431433)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | Biodiversity / Evolution / Phylogeny / Systematics / Taxonomy |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はホオノキおよびコナラの葉に発生するビョウタケ目の種について、多様性を検討した。いずれも、Pyrenopezizaと同定されるが、ホオノキの葉に発生する菌については遺伝的多様性が低く、すでに採集されている標本に由来する配列との比較でも95%を超える十分高い値が得られ、遺伝的によくまとまった種であることが示された。また、ホオノキ以外からは見つけることができず、ホストの特異性も高い種であることが示された。一方、コナラに発生する菌ついても過去の標本と比較して、95%を超える十分高い値が得られ、よくまとまった種であることが示された。しかし、本種とほぼ相同の配列をもつ菌は、ブナからも得られ、複数のホストに発生することが示された。それぞれの種について分類学的検討を行った結果、前者は、P. protrusa, 後者は、P. nervicolaと形態学的に差異が認められなかった。前者は西洋ではMagnolia glauca、後者はブナ科から報告されており、宿主範囲も近いことから、それぞれの種と同定した。これらは、いずれも西洋産の菌が日本にも産することを示すものである。淡水性子嚢菌類として世界中から報告されている Lophiostoma bipolare について分類学的検討を行い、本菌群が単一種ではなく7属11種からなる種複合体であることを明らかにした。以上を含め, 9新属・15新種・3新組合わせの新規分類群を提唱した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)