2016 Fiscal Year Annual Research Report
A research of chemical biology on regulatory mechanisms of recovery from diapause in C. elegans
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26292061
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
河野 強 鳥取大学, 農学部, 教授 (50270567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾添 嘉久 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (80112118)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 線虫 / 休眠 / 生理活性物質 / シグナル伝達 |
Outline of Annual Research Achievements |
【SRH-11の細胞内情報伝達機構の解析】SRH-11発現HEK293T細胞を用いて細胞内情報伝達機構を解析した。改変ホテルルシフェラーゼならびにエクオリンを共発現(一過性発現)させ、ウラシル投与によるcAMPレベルならびにCa2+レベルの変動を検証したところ、変動は認められなかった。一方、ELISAならびにFRETによりウラシル投与によるcGMPレベルの変動を検証したところ、有意にcGMP濃度の上昇が認めらた。(尾添)そこで、cGMP合成酵素欠損株線虫の休眠打破率を測定した。欠損によりウラシル投与による休眠打破率が著しく低下したことから、線虫ASJ細胞におけるcGMP濃度の上昇が休眠打破を誘導すると推定した。(河野) 【休眠打破誘導分子の特定】データベースによりASJ細胞で発現する短鎖ペプチド遺伝子を検索し、nlp-3を見出した。nlp-3遺伝子破壊線虫は休眠率低下ならびに休眠打破率上昇を示した。このことから、休眠誘導ならびに打破にはNLP-3が関与すると結論づけた。nlp-3遺伝子は3種のC末端アミドペプチドをコードしているが、このうち、C末端側に位置するペプチドYFDSLAGQSL-NH2のみが休眠制御に関わることを明らかにした。(河野) 【休眠を制御するTGF-β様分子(DAF-7)・インスリン様分子(DAF-28, INS-35)の発現変動ならびに分泌の観察】nlp-3遺伝子破壊によるTGF-beta様分子・インスリン様分子の発現ならびに分泌の変動を検証した。DAF-7::mRFP, DAF-28::mRFP, INS-35::VENUS発現線虫とnlp-3遺伝子破壊線虫を交雑し、それぞれの休眠制御ホルモンの蛍光量と局在を検証した。その結果、NLP-3はインスリン様分子の合成・分泌には関与せず、TGF-β様分子の合成・分泌を制御することが示唆された。(河野)
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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