2014 Fiscal Year Annual Research Report
秋植物のゲノミクスで迫る日本の草地の興亡史―林業復活の優先地域の特定―
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26292074
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
山浦 悠一 独立行政法人森林総合研究所, 森林植生研究領域, 主任研究員 (20580947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井鷺 裕司 京都大学, 農学研究科, 教授 (50325130)
青木 京子 京都大学, 農学研究科, 学振特別研究員 (70378537)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 林業再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度である今年度は、現地の植物専門家と連絡を取り、サンプリングを全国的に行なうことができた。全国の70を超える草地から、代表的な8種類の草本植物(キキョウ、ツリガネニンジン、オミナエシ、ワレモコウ、センブリ、リンドウ、カワラナデシコ、アキノキリンソウ)のサンプルを収集することができた。 対象とする秋植物が開花する時期に調査地を訪問すれば、最も効率的にサンプリングが行なえると事前調査から考えられた。また、事前調査とこれまでの経験から、北海道は開花・落花時期が最も早く、温暖な南方はこれらの時期が遅いと想定された。そこで、サンプリングは最北の北海道から始め、東北、関東、中部、関西、中国、四国、九州と南下する形で計画を立てた。 北海道は7月末から8月上旬に調査を行ない、東北は8月中旬、関東・中部は8月中旬から下旬、関西は8月下旬、中国・四国・九州は9月に調査を行なった。現地では、上記8種を一度に採取できる草地はほぼ存在しなかった。これはこれらの種が必ずしもすべての草地に分布していないことが大きな理由と考えられた。一方で、多くの種を採取できる時期として上記の時期を選択したが、アキノキリンソウ、特にリンドウとセンブリは中でも生長・開花時期が遅く見つけるのが困難だった可能性もある。しかし、集中的なサンプリングとその後の再訪などにより、上記のように一定の成果を挙げることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に全国的な調査(サンプリング)を行なうことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は収集したサンプルの遺伝子解析を進め、必要に応じて追加のサンプリングを行なう予定である。
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Causes of Carryover |
DNAの解析が想定以上の時間を要し、予定をすべて実施できなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実施できなかった解析にかかる経費に使用する。
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Remarks |
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Research Products
(2 results)