2017 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of native nematode and insect vectors on the range expansion of invasive nematode
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26292080
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
富樫 一巳 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30237060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 博之 山口県農林総合技術センター, 林業技術部林業研究室, 専門研究員(総括) (00522244)
松永 孝治 国立研究開発法人森林研究・整備機構, その他部局等, 主任研究員 等 (40415039)
柳澤 賢一 長野県林業総合センター, 育林部, 研究員 (90755191)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 林学 / 森林保護学 / 侵入生物 / マツ材線虫病 / マツノザイセンチュウ / ニセマツノザイセンチュウ / マツノマダラカミキリ / カラフトヒゲナガカミキリ |
Outline of Annual Research Achievements |
長野県のマツ材線虫病の流行地の林分では累積枯損率が50%を超え,マツノマダラカミキリ成虫密度は昨年の3.0頭/トラップから15.8頭/トラップに増加した。未発生地の2林分では,カラフトヒゲナガカミキリ成虫(0.2,0.8頭/トラップ)に加えて,マツノマダラカミキリ成虫(0.4,0.2頭/トラップ)が捕獲された。3年間の4林分の2種の媒介昆虫密度の間に負の相関関係が認められた。流行地の線虫の接種実験による平均枯死率は0.57であり,微害地の線虫と未発生地の線虫のそれらはそれぞれ0.25であった。 2016年6月にクロマツ12本を断幹し,根元を剥皮して網室で覆った。7月に既交尾のマツノマダラカミキリ雌成虫12頭を網室内に放し,1週間産卵させた。2017年5月24日から6月23日までの間に成虫が38頭脱出し,雌18頭の平均体重は310mg,雄20頭のそれは304mgであった。雌の平均産卵前期間は13.7日であった。雌の平均後翅面積は2.94㎝2,雄のそれは2.65㎝2であり,平均翼荷重は雌の場合0.10㎝2/mg,雄の場合0.10㎝2/mgであった。 台湾産のマツノマダラカミキリの孵化幼虫をクロマツ小丸太(15㎝長)に1,2,4頭ずつ接種した。その結果,密度が高くなるにつれて,休眠率は0.714,0.340,0.128と減少し,生存率は0.980,0.833,0.691と減少し,成虫の平均体重は533.5mg,450.0mg,343.1mgと減少し,平均発育期間は93.4日,93.9日,85.2日と減少した。 マツノマダラカミキリ成虫にマツノザイセンチュウを保持させた。この未交尾の成虫に,線虫を保持しないカラフトヒゲナガカミキリ成虫をペアした。配偶行動の終わった直後に,体の表面と内部の線虫数を調べたところ,マツノザイセンチュウは2種の昆虫間を移動することが示された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)