2017 Fiscal Year Annual Research Report
Involvement of nociceptive channels as molecular basis of neuropathic pain development
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26292150
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
太田 利男 鳥取大学, 農学部, 教授 (20176895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 賢次 鳥取大学, 農学部, 准教授 (00400143)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 疼痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者はこれまで、侵害受容性非選択的陽イオンチャネルであるTransient Receptor Potential Ankyrin 1 (TRPA1)が、種々の刺激性化学物質により活性化すること、更にある種の化合物はTRPA1チャネルを介した疼痛に対して抑制効果を有することを明らかにしてきた。本年度は、炎症性疼痛や神経因性疼痛との関連性が示唆されているTRPA1の神経外組織、特に肺組織における炎症状態による機能変化の有無について、細胞内Caイメージング法、ウエスタンブロッティング法によるタンパク質解析、RT-PCRによる遺伝子発現解析により検討した。炎症性サイトカインであるIL-1α、IL-1β及びTNFαを肺がん由来株化細胞であるA549に適用し、TRPA1機能へ与える影響を調べた。IL-1α処置によりTRPA1アゴニストによる細胞内Ca増加反応を引き起こす細胞数が濃度依存性及び時間依存性に増加した。一方、その振幅には影響を与えなかった。これに対して、IL-1α及びTNFα処置ではアゴニスト反応には影響を与えなかった。IL-1α処置によるTRPA1アゴニスト感受性増加は、ERKキナーゼ抑制により減弱したが、c-Jun キナーゼやp38MAPキナーゼ及びPI3キナーゼ阻害薬により影響を受けなかった。Erkリン酸化レベルはIL-1α処置により増大した。IL-1αはTRPA1タンパク質の細胞膜への膜輸送を促進した。これらの結果から、炎症状態ではErkの活性化により、TRPA1タンパク質の細胞膜輸送が増強することにより、炎症病態の増悪に関与することが明らかになった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)