2016 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of Vap family genes of Rhodococcus qui
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26292153
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
高井 伸二 北里大学, 獣医学部, 教授 (80137900)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 勤 北里大学, 獣医学部, 准教授 (80317057)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 病原性プラスミド / 毒力関連抗原遺伝子群 / pathogenicity island |
Outline of Annual Research Achievements |
Rhodococcus equiは1~3ヶ月齢の仔馬に難治性の化膿性肺炎と腸炎を引き起こす、グラム陽性球桿菌である。本菌は、保有する病原性プラスミドにコードされる毒力関連抗原遺伝子群(PAI)の違いにより、VapAを発現する強毒株、VapBを発現する中等度毒力株、病原性を保有しない無毒株に分類される。R.equiの病原性プラスミドは、制限酵素EcoRⅠ等による切断像の違いから、強毒株では22種類、中等度毒力株では33種類に型別することができる。最近の研究で、vapAおよびvapBの両方を持たない第三のR.equi病原性プラスミドであるpVAPNが、アイルランドのウシの化膿性肉芽性縦隔リンパ節病変より分離された。この新型病原性プラスミドpVAPNは、環状構造を持つpVAPAおよびpVAPBとは異なり、直鎖状構造を持つ。しかし、他の2種類のR.equi病原性プラスミド同様の機能が推察されているが、宿主特異性やプラスミドの種類などの詳細は未だ未知である。2015年に国内の食肉衛生検査所に一般畜として搬入され、食肉検査後に保留された19ヵ月齢の雌牛に内臓検査にて多発性の腫瘤や肺門や肝門リンパ節の腫大、肝炎が観察され、腫大したリンパ節や肝臓及び腎臓の実質臓器からR.equiが分離され、新たなpVAPNを保有する株であることが国内で初めて発見された。これに加えてこれまでPCRでvapA、vapB陰性であったことから無毒株と判断していた海外のネコ由来14株、ヒト由来23株および牛由来24株についてvapNのPCRを行ったところヒト由来1株(4.3%)、牛由来10株で陽性を示し、これまで知られていた強毒株、中等度毒力株の環状の病原性プラスミド(pVAPA, pVAPB)に加えて、直鎖状病原性プラスミドpVAPNを保有する本菌が我が国並びに世界各国で発生していたことが明らかとなった。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Enteric Pathogens and Coinfections in Foals with and without Diarrhea.2016
Author(s)
Giovane Olivoa, Thays Mizuki Lucasb, Alexandre Secorun Borgesa, Rodrigo Otvio Silveira Silvac, Francisco Carlos Faria Lobatoc, Amanda Kellerd, Domingos da Silva Leited, Paulo Eduardo Brandoe, Fabio Gregorie, Jose Paes de Oliveira Filhoa, Shinji Takai, Marcio Garcia Ribeiro.
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Journal Title
BioMed Res. Int.
Volume: 2016
Pages: 1-12
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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