2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation on dysregulation of enteric environment-mucosal response crosstalk and searching novel therapies in domestic breed-specific canine enteritis
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26292159
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大野 耕一 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (90294660)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 慢性腸症 / IBD / 炎症性結直腸ポリープ / 犬種 / 腸内細菌叢 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請研究ではミニチュア・ダックスフンド(MD)の炎症性結直腸ポリープ(ICRP)をはじめとする犬の特異的慢性腸症の腸内環境要因としての細菌叢および細菌由来の生理活性物質とその認識機構,腸粘膜免疫制御機構について解析するとともに,新規治療薬の開発を探索することが目的である。 今年度は昨年度の研究に引き続き、MDのICRPと診断された症例の腸内細菌叢および病理組織学的特徴について、健常なミニチュア・ダックスフンドと症例犬を用いて解析する。その結果MDのICRP腸内細菌叢では、Fusobacteriaceae、Helicobacteraceaeなどの割合が有意に増えており、Lachnospiraceaeは有意に減少しており、病態との関連だけでなく治療標的となりうる可能性が明らかとなった。またMDのICRPの病理学的検討では、cyclooxygenase2の発現が有意に増加していることも明らかになり、アラキドン酸カスケードの病態への関与とともにCOX-2阻害薬の効果が示唆された。その他実際の症例を用いた新規治療法の検討としては、抗リウマチ薬であるレフルノミドが難治性ICRPに効果的であることを初めて報告した。 この他の成果としては、柴犬で多く認められるIBDと低悪性度リンパ腫における腸粘膜上の制御性T細胞(Treg)の分布について病理学的検討を実施し、IBDではTregの腸粘膜上で減少してのに対し、リンパ腫では増加していることを明らかにした。さらに胃内の細菌と胃粘膜とのクロストークとして、内視鏡検査を実施した犬での胃内ヘリコバクター属菌の菌種同定を実施したところ、国内ではH.heilmanniiが広く蔓延していることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Epidemiological study on feline gastric Helicobacter spp. in Japan.2017
Author(s)
Kubota-Aizawa S, Ohno K, Kanemoto H, Nakashima K, Fukushima K, Uchida K, Chambers JK, Goto-Koshino Y, Mimuro H, Watanabe T, Sekizaki T, Tsujimoto H.
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Journal Title
J Vet Med Sci.
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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