2016 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis and function enhancement of plant vesicle transport system as the basis of plant biomass production control
Project/Area Number |
26292194
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松岡 健 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40222294)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ゴルジ装置 / 分解 / 蛍光変換タンパク質 / ペクチン / GPI / 分泌性蛋白質 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) 細胞栄養環境によるゴルジ装置及びポストゴルジ系の機能変換。①SYP41に蛍光変換タンパク質を融合させたコンストラクトを発現させ、蛍光変換後に通常とショ糖欠乏培地で培養することで、この減少機構を定量的に解析し、ショ糖飢餓条件においてこのタンパク質の分解速度は通常条件の10倍程度増加することを見いだした。一方、コントロールとして用いたP4H1.1と蛍光変換タンパク質の融合体、および単独の蛍光変換タンパク質において、ショ糖飢餓に依存した分解速度の増加は認められなかった。②培地に分泌されたペクチンの定量を進めたところ、ショ糖飢餓条件においては分泌量が経時的に増大しないこと、一方、通常培地条件においては細胞の増殖に伴いペクチンの分泌も増大することを見いだした。そこでこの飢餓に応じた分泌の現象が分泌性タンパク質にも認められるかを検討する為に、分泌性のサツマイモ貯蔵蛋白質スポラミン変異体を発現している細胞を飢餓条件に曝し、スポラミンの分泌の検討を行った。その結果、飢餓条件下においても、スポラミンの分泌は起きていることを見いだした。従って、SYP41やSUT2の減少として特徴付けられるTGNの分解は、通常のタンパク質の分泌には何も影響を及ぼさないと考えられた。 (2) 昨年度迄に、個体の増大がYFPの過剰発現に依存し、SCAMPの過剰発現では無いことを見いだしたことから、更なる解析は進めていない。 (3)昨年度迄に新たな解析候補が見いだされなかったことから、本年度解析は進めなかった。 (4)ゴルジ装置の機能解析として、アラビノガラクタン蛋白質(AGP)前駆体への糖鎖付加の機構についても解析を進めた。その結果、スポラミンとAGP前駆体の融合体は細胞膜へと輸送されるが、GPIアンカー付加シグナルを欠く変異体において見いだされる、低分子量の分子はゴルジ装置に留まることを見いだした。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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