2015 Fiscal Year Annual Research Report
Organic synthesis of functional polycyclic compounds with ynolates
Project/Area Number |
26293004
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
新藤 充 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (40226345)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 有機化学 / 多環化合物 / フロー合成 / イノラート / トリプチセン |
Outline of Annual Research Achievements |
ベンザインとイノラートとの3連続付加環化反応によるトリプチセンの合成に関してフローマイクロリアクターを用いて反応の時空間制御を検討した。予め調製したイノラートとベンザイン前駆体の混合溶液とアルキルリチウム溶液をシリンジポンプで送液し、マイクロミキサー内で混合、生じた混合物をNMRで分析しトリプチセンの収量を算出した。ベンザイン前駆体としてジハロベンゼンを用いた場合、0度、反応時間10秒で約30%の収率でトリプチセンを得ることができ、この結果はバッチ反応の結果(収率25%)よりも高収率であった。副生成物にアルキルリチウムとベンザインとの付加成績体が多く含まれていた。そこで次にアリールボロン酸エステルをベンザイン前駆体として検討した。まず、アリールボロン酸とブチルリチウムを送液し-78度で第2のマイクロミキサー内で混合し、約1分後に予め調製したイノラート溶液とをマイクロミキサー内で混合しトリプチセンをフロー合成した。詳細に実験条件を検討したところ、第2のマイクロミキサーでの混合温度を40度に設定した場合、最高33%でトリプチセンを単離することに成功した。フローマイクロリアクターでのトリプチセンの合成の特徴は副生成物の種類が格段に減少したことにある。バッチ反応では複雑な副生成物が生成し、トリプチセンの精製が極めて煩雑であったが、この方法により精製が容易となった。 ステモナミンの全合成研究において鍵中間体の合成を精力的に行い、量的合成を達成した。その後の予備試験においてD環の構築を検討し、微量ではあるが全合成を達成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フローリアクターによるトリプチセンの合成に関しては、バッチ反応と同等もしくはそれ以上の収率を達成し、副生成物の抑制にも成功したので、ほぼ順調に進展したと考えている。ステモナミンの全合成に関しては、鍵中間体の合成に多少手間取り、予定より時間がかかったものの、全合成に達した。
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Strategy for Future Research Activity |
トリプチセンの合成に関しては、官能基化したベンザインを用いて反応を検討し、官能基化トリプチセンの合成を行う。 ステモナミンの合成に関しては、合成工程の短縮および最終生成物の光学純度の決定及び光学的安定性の検証を行う。
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Causes of Carryover |
合成研究過程で中間体合成の再現性が取れないという予想外の事態が生じたためその解決に時間を要し、経費のかかる次の合成過程が次年度に持ち越されたことが主な理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主に試薬や汎用器具などの消耗品に使用する。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Efficient Total Synthesis of Bongkrekic Acid and Apoptosis Inhibitory Activity of its Analogues2015
Author(s)
Kenji Matsumoto, Masaki Suyama, Satoshi Fujita, Takuya Moriwaki, Yukiko Sato, Yoshifumi Aso, Satoshi Muroshita, Hiroshi Matsuo, Keishi Monda, Katsuhiro Okuda, Masato Abe, Hiroyuki Fukunaga, Arihiro Kano, Mitsuru Shindo
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Journal Title
Chem. Eur. J.
Volume: 21
Pages: 11590-11602
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Bongkrekic acid analogue, lacking one of the carboxylic groups of its parent compound, shows moderate but pH-insensitive inhibitory effects on the mitochondrial ADP/ATP carrier2015
Author(s)
Atsushi Yamamoto, Keisuke Hasui, Hiroshi Matsuo, Katsuhiro Okuda, Masato Abe, Kenji Matsumoto, Kazuki Harada, Yuya Yoshimura, Takenori Yamamoto, Kazuto Ohkura, Mitsuru Shindo
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Journal Title
Chemical Biology & Drug Design,
Volume: 86
Pages: 1304-1322
DOI
Peer Reviewed
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