2016 Fiscal Year Annual Research Report
Search and functional analysis of natural products targeting intracellular signals that control the development and recurrence of cancer
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26293022
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石橋 正己 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90212927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 緑 千葉大学, 大学院薬学研究院, 准教授 (40373261)
石川 直樹 千葉大学, 大学院薬学研究院, 助教 (20748826)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 生理活性 / シグナル伝達 / 有機化学 / 薬学 / 生体分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,がんの進展と再発を制御する細胞内シグナルに作用する天然物のスクリーニングを行い,有用な低分子化合物を見出すことを目的としており,とくに,がん細胞の治療抵抗性の要因となる自己複製能と多分化能の獲得に必須な数種の細胞内シグナルを対象としたスクリーニングを行った. 1)Wntシグナル阻害作用をもつ天然物のスクリーニングの結果,バンレイシ科Polyalthia cerasoidesのビスアポルフィン型アルカロイドbidebline E は大腸がん細胞SW480において核内β-cateninを減少させることによりWntシグナルを阻害することが示唆された.一方,センダン科Amoora cuculataより以前単離したロカグラミド誘導体についての全合成研究を行い,天然物とともにヘテロ環を含む一連の誘導体の合成を行った.これらの化合物の中には顕著なWntシグナル阻害作用を示すものが含まれていることが明らかとなった. 2)ショウガ科Boesenbergia pandurataの根茎からTRAIL耐性克服作用をもつ8種の新規ジテルペンを単離した.同時に単離した主成分ピマラン型ジテルペンはAGS細胞において,アポトーシス誘導タンパク質として知られるDR4,DR5,p53,CHOP,Bakを増加させ,抗アポトーシスタンパク質であるBcl2,c-FLIP,GSK-3βを減少させた.これより,これらの化合物はデスレセプター経路を介してアポトーシスを誘導することが示唆された.新規フェナジン型天然物aotaphenazine (7) は茨城県土壌由来の放線菌Streptomyces sp. IFM11694から単離した.本化合物もAGS細胞において,アポトーシス誘導タンパク質DR4,DR5,およびp53を増加させ,抗アポトーシスタンパク質Bcl2を減少させた.
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)