2016 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanism of cellular localization of mutated creatine transporter toward therapy for creatine deficiency syndromes
Project/Area Number |
26293035
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
大槻 純男 熊本大学, その他の研究科, 教授 (60323036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 慎悟 熊本大学, その他の研究科, 助教 (20466535)
和田 敬仁 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70359727)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 中枢疾患 / 脳関門 / トランスポーター / クレアチン |
Outline of Annual Research Achievements |
クレアチントランスポーター(CRT)は脳関門に発現し血中から脳へクレアチンを供給している。その変異によって脳内のクレアチンが欠乏し、精神遅滞やてんかんの中枢症状を呈するクレアチン欠乏症を生じる。CRT変異によるクレアチン欠乏症は、潜在的小児患者数が多いと考えられているが、その治療法、治療薬は未だ開発されていない。本研究は、先天性クレアチン欠乏症の治療を目指し、疾患原因となる変異型CRTの細胞内局在異常の分子機構を解明し、その分子機構の知見を基盤とし中枢クレアチン活性を回復する分子戦略を構築することを目的とする。H28年度は、CRT欠損による細胞内分子変化を詳細に解明するために、CRTをCRISPR/Cas9によってノックアウトさせたHEK293細胞の構築を行った。その結果、ヘテロKO細胞が樹立できた。ヘテロKO細胞を細胞分画し、それぞれの画分をWT細胞と定量的プロテオミクスによってプロテオームの比較を行った。また、クレアチンと関連するトランスポーター、受容体については定量的標的プロテオミクスによって高精度に定量比較を行った。その結果、エネルギー関連パスウェイに含まれる分子の変動を同定した。また、一部のトランスポーターについて細胞膜における発現変動が検出された。エネルギー系への影響が予想されたため、細胞増殖を計測した結果、WTと比較しヘテロKO細胞において細胞増殖が低下している事が明らかになった。これらのエネルギー変動を補充することが細胞機能の正常化に寄与すると考えられる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)