2014 Fiscal Year Annual Research Report
成熟したiPS由来心筋細胞の樹立と創薬・医療への応用
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26293056
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Research Institution | National Institute of Health Sciences |
Principal Investigator |
諫田 泰成 国立医薬品食品衛生研究所, 薬理部, 室長 (70510387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 英揮 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40378188)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 成熟化 / 心筋 / 幹細胞 / 創薬 / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究において、ヒトiPS細胞由来心筋細胞を成熟化する技術を用いて、創薬および再生医療への応用可能性の検証を行う。ヒトiPS細胞由来分化細胞は心筋も含めて未成熟と考えられており、実用化の障壁になる可能性がある。そこで、本年度は、因子Xの遺伝子発現による独自の成熟化技術を用いて、iPS由来成熟心筋細胞の特性解析を行った。成熟化の誘導により静止膜電位が深くなりプラトー相も認められ、より心室筋細胞に近くなることが明らかになった。遺伝子発現解析により、hERGチャネル、IKsチャネルなどのイオンチャネルやアドレナリン受容体などには大きな影響を与えないことが示唆された。今後、薬剤によるQT延長などのデータを取得する予定である。一方、移植に向けては基材の検討を開始して、最適化を試みている。以上の結果から、成熟化心筋の実用化に向けて基盤整備が進んでいると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、当初の予定通り、ヒトiPS細胞から成熟した心筋細胞を作成し、その機能解析を行た。その結果、電気生理学的および遺伝子発現により成熟化心筋の評価を行うことができた。 現在、移植用の基材に関してスクリーニングを行っているが、予想以上に時間がかかってしまい、研究費も繰り越しせざるを得なくなった。基質のさらなるスクリーニングと最適化が必要である。以上の結果から、研究はおおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
必要な研究機器はある程度揃っていることから、研究費は主に研究試薬に充てる予定である。特に、成熟化の分子機構および基材の検討には多くの消耗品が必要になると予想される。また本研究で得られた知見を国内外の学会などで積極的に発表するため、出張旅費にも使用する予定である。
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Causes of Carryover |
基材や成熟化メカニズムのスクリーニングに時間がかかっており、その費用を次年度に繰り越した。また、年度末の所内事務手続きが煩雑だったため、基金分の一部を繰り越すことになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰り越した分については、基材や成熟化メカニズムのスクリーニングに充てる予定である。
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Research Products
(19 results)
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[Presentation] A novel approach for evaluation of drug-induced QT prolongation using human induced pluripotent stem cell-derived cardiomyocytes2015
Author(s)
Junko Kurokawa, Jun-ichi Okada, Erina Hayashi, Takashi Ashihara, Takashi Yoshinaga, Seiryo Sugiura, Li Min, Yasunari Kanda, Yuko Sekino, Kohei Sawada, Toshiaki Hisada, Tetsushi Furukawa
Organizer
59th Biophysics meeting
Place of Presentation
Baltimore
Year and Date
2015-02-19 – 2015-02-19
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