2017 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of the risk of infectious/immunity-related diseases conferred by genetic polymorphisms in the HLA system
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26293076
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Research Institution | 地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館(ライフサイエンス研究所) |
Principal Investigator |
安波 道郎 地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館(ライフサイエンス研究所), ライフサイエンス研究所, 部長 (80244127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
右田 清志 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60264214)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ゲノム / 疾患リスク / 表現型分析 / 感染症 / 免疫異常 |
Outline of Annual Research Achievements |
感染症・自己免疫疾患等の諸疾患の遺伝要因探索の結果明らかとされた、「疾患とHLAとの関連」の中には、HLA領域のゲノム構造の複雑性のために、その病因論的意味について解明が進んでいないものが数多く残されている。HLAにはゲノム多様性に基づく多くの型が存在しており、その結果HLA分子の有する抗原提示能に個人差を生じることだけでなく、免疫・炎症反応の調節において多面的な効果をもたらしていることがわかっている。感染症や自己免疫疾患のリスクとなる、あるいはそれらの発症を抑制するHLA多型が、疾患の病態形成においてどのように関わっているかを明らかにするためには、HLAの型によって決定づけられている現象の多面的な分析が有効である。 (1)タイ北部のHIV感染者コホートにおいては、生存期間の短縮に寄与するHLA-DR-TNFAハプロタイプとして、TNF高産生型でDR3アロ抗原をコードするハプロタイプを同定したが、このハプロタイプは補体成分C4Aの機能欠損を伴うものであり、補体による日和見感染への抵抗性が減弱していることがその一因であることが想定された。また、HIVウイルス排除機構に細胞傷害性T細胞の抗原受容体(TCR)による識別に加え、HLAクラスI多型を識別するKIR受容体が機能していることを明らかにした。(2)自己免疫性肝疾患である、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、自己免疫性肝炎(AIH)の発症にHLAクラスII多型が強く影響することを明らかにした。(3)家族性地中海熱(FMF)や成人発症Still病(AOSD)など自己炎症疾患の発症にもHLAクラスII多型が強く影響することを明らかにした。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)