2015 Fiscal Year Annual Research Report
JACC Studyによる早世死亡マーカー探索のためのコホート内症例対照研究
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26293138
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
玉腰 暁子 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90236737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 能行 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00191809)
磯 博康 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50223053)
鈴木 康司 藤田保健衛生大学, 保健学研究科, 准教授 (60288470)
藤野 善久 産業医科大学, 医学部, 准教授 (80352326)
山田 宏哉 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教 (80610352)
若井 建志 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50270989)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | miRNA / ケースコホート研究 / 早世マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢社会を迎えた日本は世界に冠たる長寿国である一方、65歳未満の早世死亡も13.4%(平成24年)存在する。これらの死亡原因は様々でも、身体機能に影響を与えるような何らかの共通した要因が存在する可能性がある。そこで、本研究は、1980年代後半に開始され、ベースライン時の生活習慣に加え約20年にわたる追跡結果が判明している対象者の検体を保管しているJACC Study (the Japan Collaborative Cohort Study)を用いた早世マーカーの検討を行うことを目的としている。 JACC Studyは、40~79歳の一般住民約11万人を対象とし1988~90年に開始された日本の代表的な大規模コホート研究の1つである。対象者の1/3にあたる約3.9万人から血液の提供を受け、血清として保管してきた。また、追跡調査として、死亡(死因と死亡年月日)、転出(転出年月日)と一部地域でのがん罹患(部位と罹患年月日)を把握し、死亡・転出については2009年末までの追跡を終えている。 今年度は、検体が保管され、かつ65歳以前に外因以外で死亡した早世症例約400例と、研究開始時40-64歳で検体が保管されているものを分母としたサブコホート(抽出率約2.5%)について、がん、早世との関連が疑われる血清中のmiRNA、Vit E、カロテノイド類、hsCRPの測定を行った。 得られた結果は今後さらに加速する超高齢社会において、早世に関わるメカニズムや対処法を検討する一助になるものと期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り検体の測定を終え、測定結果をベースラインデータとマージする作業に入った。なお、miRNAは血清から抽出した上で、SYBR Greenを用いるリアルタイムPCRにより、miR-21、miR-29a、miR-126を定量した。VitE 、カロテノイド類はHPLC法により、hsCRPの測定は高感度ラテックス凝集免疫法で測定した。
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Strategy for Future Research Activity |
測定結果を用いて、症例とサブコホートを比較するケースコホートデザインにより、血清中のmiRNA、Vit E、カロテノイド類、hsCRPの早世マーカーとしての意義を検討する。
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Causes of Carryover |
当初の見積もりより物品費を抑えることができたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究会等の出張旅費として使用する
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Research Products
(1 results)