2015 Fiscal Year Annual Research Report
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26293158
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鴨打 正浩 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80346783)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北園 孝成 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70284487)
馬場園 明 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90228685)
福田 治久 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30572119)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脳卒中 / 診療行為 / 予後 / 医療費 / 医療の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
・脳卒中患者の統合データベースを構築するため、患者状態と診療行為を統合するシステムを構築した。臨床情報とレセプト情報を突合するための名寄せプログラムを作成した。レセプト情報から医薬品、リハビリテーション、手術、特定入院料等の脳卒中関連診療行為を抽出しデータベース化するため、診療行為と臨床データベースの紐付けマスタを作成した。これらのマスタを用いて、SQLサーバによる臨床情報と診療行為の統合データベースを構築した。 ・急性期脳卒中患者における診療実態の可視化を行った。診療行為における施設間の相違について比較した。患者アウトカムに及ぼす影響について検討した。 ・ハイリスクアプローチとして患者を層別化し、高リスク群を同定する目的で、患者アウトカムに影響する因子を網羅的に検討した。患者固有の生物学的パラメータと短期、長期の患者予後との関連について検討し、今年度は血圧、検査パラメータと長期予後の関連を明らかにした。医療介入にフィードバックを行っていけるように、得られた因子による患者の層別化を試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の進捗状況として、当初予定していた臨床データとDPCデータとの突合はほぼ完了しており、これまでのところおおむね順調に進展していると考えている。 データのクリニーニングも随時進めており、研究精度の向上を行っている。登録患者数は依然として直線的に増加し続けている。同意取得率、患者追跡率の低下もなく、データの質は保たれていると考えられる。予後情報に関しては、イベント評価委員会を組織することで、イベント評価の標準化とイベント発生に関する確度をあげている。
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Strategy for Future Research Activity |
・種々の異なる解析方法に対応できるよう、引き続き統合データの整備を行う。(1) 時系列解析のためのパネルデータを作成する。(2) データセットの変数を標準化し共有する。(3) マスタ整備を行い電子的な情報収集システムを拡充する。 ・画像情報の一元化管理および画像中央判定システムの構築の準備を行う。頭部CT、頭部MR検査などの画像撮像条件の施設間の相違を調査し、可能な限り標準化を行う。匿名化情報としての画像サーバ管理のセキュリティについて検証する。画像アップロードのソフト、ハード面での問題点を検証する。 ・誤入力を避け、省力化する目的で、施設における検査情報の抽出と電子的な臨床情報の突合を行う。データ照合およびデータのアップロード、統合のためのマスタ作成を行う。 ・解析プログラムを蓄積することで解析速度と解析量を増加させ、研究の推進に寄与する。
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Causes of Carryover |
次年度も引き続きデータ整備、クリーニング、プログラク作成等に必要な人件費を計上する必要が生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度にデータ構築のための人件費として使用する。
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Research Products
(5 results)