2015 Fiscal Year Annual Research Report
自己脂肪組織由来幹細胞を用いた心血管系再生医療の総合的開発研究
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26293184
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
室原 豊明 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90299503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新谷 理 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座准教授 (20309777) [Withdrawn]
柴田 玲 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座准教授 (70343689)
近藤 和久 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90644659)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 血管新生 / 再生医療 / 心筋再生 / 細胞シート / 組織工学 / 心機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
重症下肢虚血患者(閉塞性動脈硬化症、Burger病、膠原病に伴う皮膚虚血性潰瘍)に対する、自己 ADRC 移植の血管再生療法については、我々は既に厚生労働省の「ヒト幹細胞臨床研究審査会」より承認を得て、2年前から臨床応用研究を行っていたところであるが、H27年11月より、いわゆる「再生医療新法(再生医療等の安全性の確保等 に関する法律)」が施行された。このため我々の臨床研究も、新法に準拠すべく、名古屋大学に新しく設置された「認定再生医療等委員会」に「再生医療提供計画書」を提出し、審議の後に無事に承認された(2016年2月)。今後は名古屋大学を含む全国8大学にてこの臨床応用研究を推進する予定である。途中で余儀なく下肢切断等があった場合は、虚血組織の病理学的検討等についても、研究を進めて行く。ADRC は間葉系の前駆細胞 であり、骨格筋細胞の刺激・再生作用を介した効果や、末梢神経機能に対する影響等も検討した。 今年度は、引き続きADRCの細胞シート作成を試みた。心筋梗塞マウスモデルに細胞シートを外側より付着させる事により、心機能の回復を見たが、これには直接的な心筋細胞への分化ではなく、血管新生などを介した機序が考えられた。一方、ADRC は間葉系の細胞であるが、この細胞から心筋細胞への誘導が出来ないかどうかも同時に検討している。未だ十分な成果は得られていないが、今後遺伝子導入法以外の手法で分化が得られないかどうか検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究程度の予算規模では、高価な大動物(ブタ、ミニブタ)まで対象を広げて実験を行う事が困難であった。また大学院生を中心とする研究人材の不足も伴い、研究の伸び悩みもあった。今年度は、大学院生の人員を一挙に3~4名増やし、最終年度としての研究を主に小動物(マウスやラット)を用いて遂行したい。
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Strategy for Future Research Activity |
上記にも述べたように、今年度は研究費予算の都合から、ブタのような高価な大動物から、マウス、ラットを中心とした小動物の研究に特化したい。ヒトの疾患モデルからはやや離れてしまうが、研究費の規模からはマウス、ラットの研究を推進するしかない。成果はマウスやラットでも十分に報告に値すると思われる。
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Research Products
(7 results)