2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of regulatory mechanism of secretary protein kinase and its application for treatment of rheumatoid arthritis
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26293233
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
竹内 勤 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50179610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 種昭 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00227745)
仲 哲治 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, その他部局等, その他 (30303936)
鈴木 勝也 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70306695)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / 分泌型キナーゼ / FAM20A |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年までの成果でFAM20Aのモノクローナル抗体を6種類作成することができた。 今年度はまず作成した抗体が組織染色で使用できることを確認するため、20の組織が乗っている組織アレイを購入し、6つ全ての抗体で免疫染色した。その結果、5つの抗体で既報やリアルタイムPCRの結果と一致して、肝臓、腎臓、唾液腺などのFAM20Aが高発現していると思われる組織でよく染色され、良好な結果であった。さらに、特にFAM20Aが発現し働いているとされる副甲状腺の組織を購入し追加で検討したところ、1つの抗体だけで副甲状腺でもよく染色され、この抗体が最も組織染色に適していると考えられた。 以上より選択された抗体を用いて、関節リウマチの滑膜組織で蛍光多重免疫染色を行ったところ、滑膜線維芽細胞のゴルジ体部分と思われる核周辺に染色が認められた。浸潤しているリンパ球には明らかな染色像を認めなかった。 滑膜線維芽細胞での発現を確認するため、継代して培養した滑膜線維芽細胞を用いてリアルタイムPCRを行なった。その結果、他のFAM20Aを組織する組織と同程度のシグナルが確認され、さらに、サイトカインの刺激によって発現の上昇も認められた。 もともとFAM20A遺伝子の発現は関節リウマチ患者の末梢血中で高いことで発見されたものではあったものの、病変局所の線維芽細胞でも高発現であることが確認された。関節リウマチの病変部では線維芽細胞からのサイトカイン・ケモカインなどのメディエーター放出が炎症を増悪する一要素となっており、またFAM20Aは分泌タンパクを修飾するために必要な補酵素であることから、今まで以上にFAM20Aが病態に関わっている可能性が示唆される結果であった。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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