2014 Fiscal Year Annual Research Report
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26293235
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
河野 肇 帝京大学, 医学部, 准教授 (60585074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南木 敏宏 帝京大学, 医学部, 准教授 (00282749)
関根 知世子 帝京大学, 医学部, 助教 (40392005)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | インフラマソーム / 自然炎症 / NLRP3 |
Outline of Annual Research Achievements |
[目的] 細胞死による炎症反応の分子機構、特にインフラマソーム形成の分子機構の解明。発現スクリーニングによりインフラマソーム活性化機構、もしくは抑制機構に関与する分子を同定する。 [方法] a) レトロウイルスライブラリー法 安定的にASC-Cerulean発現するマクロファージセルラインRAW264.7細胞を樹立した。この細胞は、LPS+ATPなどの刺激によりインフラマソーム活性化をきたし、細胞質に一様に存在してた分子が一ヶ所に集まりspeckleを形成する。 マクロファージより採取したmRNAを用いてレトロウイルスライブラリーを作成し、ASC-Cerulean発現RAW264.7細胞に感染させた後、インフラマソーム活性化刺激(LPSとATP刺激、もしくはLPS+死細胞の添加)を行う。インフラマソーム活性化は細胞死(パイロプトーシス)を導くため、刺激後に生存し、増殖してくる細胞を分離して、そこに発現しているレトロウイルスライブラリー由来の分子を同定することにより、インフラマソーム抑制性分子が同定される。またその逆に、リアルタイムでインフラマソーム活性化を観察できる利点を生かして、インフラマソーム活性化因子の同定を行う。b) 上皮細胞HEK293T細胞におけるインフラマソーム再構成法 リポフェクションによる遺伝子導入が容易であるHEK293T細胞に適量のASC-Cerulean発現する安定株を作成した。96wellプレートの1プレートあたり約4分で画像を取得できるハイスループットのアッセイ系となっている。ゲノムネットワークプロジェクト(GNP)で収集され、哺乳類発現ベクターにクローニングされたヒト完全長cDNAクローン(約13000クローン)を遺伝子導入することによりゲノムワイドのスクリーニングを行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調と評価する。 上皮細胞HEK293T細胞におけるインフラマソーム再構成法 リポフェクションによる遺伝子導入が容易であるHEK293T細胞に適量のASC-Cerulean発現する安定株を作成した。96wellプレートの1プレートあたり約4分で画像を取得できるハイスループットのアッセイ系となっている。この系において、陽性陰性コントロールが良好なシグナルノイズ比を持つこと、遺伝子導入が順調に行われることが確認された。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の方針通りに進める。 ゲノムワイドライブラリーより発現ライブラリーを精製し、上皮細胞HEK293T細胞におけるインフラマソーム再構成法 において、陽性陰性遺伝子の単離を進める。
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Causes of Carryover |
試薬の購入が翌年となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
使用計画に変更無し。
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[Journal Article] Activation of an innate immune receptor, Nod1, accelerates atherogenesis in Apoe-/- mice2015
Author(s)
Kanno S, Nishio H, Tanaka T, Motomura Y, Murata K, Ihara K, Onimaru M, Yamasaki S, Kono H, Sueishi K, Hara T
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Journal Title
J Immunol
Volume: 194
Pages: 773-780
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] High-density lipoprotein mediates anti-inflammatory reprogramming of macrophages via the transcriptional regulator ATF32014
Author(s)
De Nardo D, Labzin LI, Kono H, Seki R, Schmidt SV, Beyer M, Xu D, Zimmer S, Lahrmann C, Schildberg FA, Vogelhuber J, Kraut M, Ulas T, Kerksiek A, Krebs W, Bode N, Grebe A, Fitzgerald ML, Hernandez NJ, Williams BR, Knolle P, Kneilling M, Röcken M, Lütjohann D, Wright SD, Schultze JL, Latz E
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Journal Title
Nat Immunol
Volume: 15
Pages: 152-160
DOI
Peer Reviewed / Open Access