2016 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of new treatment by thrombopoietin receptor agonist for liver regeneration in liver cirrhosis and for prevention of liver carcinogenes
Project/Area Number |
26293296
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大河内 信弘 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40213673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉田 昌直 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20538665)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 肝硬変 / 肝細胞癌 / 肝線維化改善 / 抗がん作用 / 肝再生 / 血小板 / トロンボポエチン / 経口血小板増多剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)TPO製剤(エルトロンボパグ)の血小板増加モデル開発:前年度に引き続き、筑波大学生命科学動物センターにて作成したヒトCD110(TPO受容体)を有する遺伝子改変マウス(BAC DNA)の繁殖を行ったが、繁殖効率が悪く、実験系としての確立を断念した。 2)血小板機能解析:2015年度に施行した慢性肝炎、肝硬変患者に対するエルトロンボパグの投与による肝機能・肝繊維化改善効果を検討したが、有意な改善は認めなかった。当研究室で実施した輸血血小板製材の該当患者への投与では、肝機能改善効果を認めたことからその理由として、血小板機能に差があることが考えられた。近年の報告から、血小板の老化に伴い糖鎖構造が起こることに着目し、各状態のヒト血小板機能、糖鎖構造の解析を進めた。その結果、ヒト活性化血小板では脱シアル酸が起きること、脱シアル化した血小板は癌、コラーゲンに対する凝集能が低下することを明らかとした。また、個体間の血小板でも同様に血小板の凝集能に違いがあることが明らかとなり、現在糖鎖構造と凝集能の関連性について解析を行った。 3)エルトロンボパグの抗腫瘍効果の検討:前年度においてエルトロンボパグの持つ鉄キレート作用により、in vitroの実験系でヒト肝細胞癌細胞株に対する抗腫瘍効果を明らかとした。 4)ヒト臨床試験:この研究結果より、ヒト探索的臨床試験のプロトコールを作成した。他の切除術、焼灼療法、動脈塞栓療法、ソラフェニブ投与の適応がない肝硬変を伴う患者、血小板数が7万/μl未満の患者を対象とし、目標患者数は10例である。倫理審査委員会の承認を得て、医師主導臨床試験を2016年11月より開始した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Protecting liver sinusoidal endothelial cells suppresses apoptosis in acute liver damage2016
Author(s)
Tanoi T, Tamura T, Sano N, Nakayama K, Fukunaga K, Zheng YW, Akhter A, Sakurai Y, Hayashi Y, Harashima H, Ohkohchi N
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Journal Title
Hepatol Res
Volume: 46(7)
Pages: 697-706
DOI
Peer Reviewed
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