2015 Fiscal Year Annual Research Report
μオピオイドによる急性耐性、痛覚過敏の細胞内シグナル機序の解明
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26293343
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
河野 達郎 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00313536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生駒 美穂 新潟大学, 医歯(薬)学総合研究科, 特任准教授 (30432082)
紙谷 義孝 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任教授 (90381491)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | オピオイド / 急性耐性 / 痛覚過敏 |
Outline of Annual Research Achievements |
オピオイド鎮痛薬は周術期やペインクリニックにおいて使用される強力な鎮痛薬であるが、鎮痛効果の急速な減弱(急性耐性)や痛みの増強(痛覚過敏)を引き起こすことが報告されている。しかし、これらの現象は機序が解明されていないだけでなく、その存在さ えも議論の分かれるところである。そこで、μオピオイドの急性耐性や痛覚過敏の存在をin vivo 実験系で確認し、さらに生化学的手法も用いてこれらの細胞内シグナル機序を解明する。それにより、急性耐性、痛覚過敏を防止、減少できる薬剤やμオピオイドの投与 量、投与法を見つけ、臨床に繋げるのが本研究の目的である。 本年度はオピオイド投与によって、動物が急性耐性および痛覚過敏になっているのかどうかの評価を行ってきた。これが確立できれば、電気生理学的解析、フラビン蛋白蛍光イメージングを用いて急性耐性、痛覚過敏のメカニズムを解析していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
オピオイド投与によって、動物が急性耐性および痛覚過敏になっているのかどうかの評価に難渋している。
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Strategy for Future Research Activity |
オピオイドの繰り返し投与による急性耐性および痛覚過敏も検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
本年度は行動実験を中心に行っており、高額の機器の購入はしなかった。そのため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
電気生理学的解析、フラビン蛋白蛍光イメージングを用いた研究、動物の脳または脊髄組織の凍結切片を用いた研究を行う予定であるので高額の機器の購入を計画している。
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