2014 Fiscal Year Annual Research Report
緑内障早期個別化医療の実現を見据えた進行速度を予測する血液RNAマーカー探索
Project/Area Number |
26293372
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中澤 徹 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30361075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西口 康二 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30447825)
丸山 和一 東北大学, 大学病院, 講師 (10433244)
河合 純 国立研究開発法人理化学研究所, その他部局等, その他 (30391923)
國方 彦志 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40361092)
田中 佑治 国立研究開発法人理化学研究所, その他部局等, 研究員 (40625513)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 緑内障 / RNA / バイオマーカー / CAGE法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は緑内障診断および病状を反映するマーカー開発に資することを目的にして行われている。正常眼圧緑内障症例のうち進行する症例(進行群)、進行を認めない、もしくはほとんど進行しない症例(非進行群)それぞれ16名ずつ計32名の採血を行い、RNAの抽出を行った。共同研究施設である理化学研究所にサンプルを送付しCAGE解析を行った。初年度の予定通り、CAGEタグの発現において2群を比較することでマーカーとして有望なものの検索を行った。また、進行速度と相関を示すCAGEタグも候補として選択した。CAGEタグより予想される転写開始点のうち、免疫ブロブリンの可変領域などをコードしマーカーとしての活用が見込めないものを除外し6種を選択した。 網羅解析による検定力不足は別集団による確認が必須であり、PCRによるCAGEタグの検出法の確立を予定していた。そのためCAGE解析を行った血液でバリデーションをとることを試みた。プライマーはできるだけCAGEタグの検出された転写開始点で設計するように試みた。結果、今回選択した6種は、定量困難であった。プライマーの種類を変更しても同様の結果であった。そのため転写開始点から発現が予想される遺伝子をRT-PCTで定量する計画へと変更した。 当初、緑内障患者背景因子の解析を行う予定であったが、平成26年に複数の有力な緑内障感受性遺伝子が他の研究機関から報告された。そのため、緑内障背景として解析予定であった緑内障感受性遺伝子(SNP)の再選別、と解析を行う必要が生じ、研究計画の修正を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成26年に緑内障と関連する有力な感受性遺伝子の報告が複数のグループからからなされた。本研究を遂行する上で、これらの新知見を勘案して対象患者の緑内障遺伝子背景を解析することが有効と考えられた。そのため緑内障遺伝子背景の再解析を行う必要が生じ、計画に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の対象患者の遺伝子背景として解析する緑内障感受性遺伝子として、SNPの再選別を行う。また、緑内障感受性遺伝子との関連を統計的に検討することを勘案した結果、非緑内障患者の検体を多く解析した方が妥当と判断し、白内障、黄斑円孔、黄斑前膜など遺伝的要因がないと考えられる疾患を対象として血液サンプルの収集を行う。 サンプルからRNAの抽出作業を行い、共同研究機関である理化学研究所にCAGE法による解析を委託する。
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Causes of Carryover |
平成27年度には、書面による同意が得られた対象患者から血液サンプルの収集、これらのサンプルの緑内障感受性遺伝子としてSNPの解析、RNAを抽出し、CAGE法による解析の委託が計画されており、これらの研究には資金を要する。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
血液サンプル回収、精製、また緑内障関連SNPの遺伝子タイピングに関連する資材、試薬の購入に研究費を充てる。得られた血液サンプルからRNAを精製した後、CAGE法による解析を行う予定であるが、この解析も同様に物品費として研究費資金を使用する。
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